北京大学中日交流協会PUKUは9日、北京大学生を対象に実施した「日本企業に対する就職興味調査アンケート」の結果を発表した。同調査は、2013年4月6日~8日の期間にインターネット上で行われ、北京大学在籍中で同大学中日交流会に参加する学生55人(男子29人、女性26人)から有効回答を得た。
同調査で、日本を「好きである」と回答した学生は71%。一方、「どちらとも言えない」は29%、「好きでない」は0%だった。
日本企業に興味があるかと尋ねたところ、49%が「ある」と回答。他方、「どちらとも言えない」は38%、「ない」は13%となった。また、将来日本企業に就職することを考えたことはあるかとの問いに対しては、56%が「良い条件の企業があれば、就職を考える」、15%が「日本企業への就職を考え、希望している」と答え、合わせて71%が日本への就職を希望していることがわかった。ただし、この数値は中日交流会参加の親日学生であることを考慮する必要がある。
中国国内の企業・日本企業・米国企業について聞くと、「就職したい第一希望は中国希望」と「就職したい第一希望はアメリカやヨーロッパの企業」が同ポイントの44%、「就職したい第一希望は日本企業」が12%となり、56%が外資系企業での就職を希望していた。
希望する就職場所を質問したところ、最も多かったのは「中国国内」で58%。以下、「日本」が22%、「欧米」が20%と続いた。
日本で働いてもいいと思うのはどういう時かと尋ねると、「日本企業の方が報酬(給料)がかなり高い場合」が47%で最多。次いで、「近い将来(5年後)に中国に帰って、中国の日系企業で働けることが約束されている場合」が27%、「他社にない技術が習得できるチャンスがある場合」が26%となった。
就職の対象として最も注目する日本企業を聞いたところ、1位「Sony」、2位「Panasonic」、3位「トヨタ」との結果に。このほか、キヤノン、SoftBank、docomo、資生堂、不二家などが挙げられていた。
4泊5日(自由行動1日)で日本企業5社を訪問する無料の日本企業就職ツアーに、興味はあるかと質問すると、「是非、行ってみたい」が27%、「夏休みなど、時間が取れれば行ってみたい」が35%となり、62%が参加したいと考えていることが判明。他方、「興味があるが、行くかどうか、わからない」は31%、「特に興味は無い」は7%だった。