国立感染症研究所は9日、2013年年始から3月31日までの全国の風疹患者数は2,903人となり、3カ月で2012年の患者総数2,353人を超えたと発表した。
全国の風疹患者は今年に入って増加を続けており、2月下旬からは毎週300人以上の感染者が発生。3月31日までの1週間では375人が風疹患者と診断された。風疹患者は女性より男性の方が多く(男性2,278人、女性625人)、中でも20~40代に多いのが特徴。
都道府県別の患者数を見ると、最も多いのは東京都の1,182人(3月31日現在)。次いで、神奈川県の416人、千葉県の228人、大阪府の223人、埼玉県の197人、兵庫県の178人となった。
全国的な風疹流行を受け、厚生労働省は、風疹の定期予防接種対象者に予防接種を受けるよう呼びかけるとともに、妊婦を守る観点から、妊婦の夫、子どもおよび同居家族、10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者または妊娠する可能性の高い人)、産褥早期の女性のうち抗体価が十分であると確認できた人以外は、任意で予防接種を受けることを検討してほしいとしている。