以前に次期iPhoneの登場が夏時期になるという話を紹介したが、あるアナリストの指摘によれば、この新型iPhoneでは2~3種類の画面サイズのバリエーションを用意して登場する可能性があるという。詳細は不明だが、現行の4インチのみのサイズではユーザーのニーズに応えきれないというのがその理由だというのだ。

同件はTopeka Capital MarketsのアナリストBrian White氏が投資家向けレポートの中で4月9日(米国時間)に報告したもので、Apple Insiderなどでその内容が確認できる。これは同氏がAppleのサプライチェーンの1社とのミーティングで聞いた話で、それによればWhite氏は3種類程度の画面サイズのバリエーションが存在するものだと考えているようだ。以前のWSJのレポートによれば、次期iPhoneは今年第2四半期中に製造が開始され、7月前後の時期に販売が開始されるものと考えられる。またサイズやデザインは現行のiPhone 5を踏襲しているということで、16:9の4インチスクリーンとままだと予想される。White氏の話が正しいのであれば、これらに加えて複数のバリエーションが用意されるということになる。

もっとも、Apple Insiderでいくつか例が紹介されているように、White氏の過去の予測例ではいくつか怪しいものがあり、必ずしも信憑性は高くない。Android対抗でスクリーンサイズのバリエーションを増やすという話は理にかなっているが、Appleが必ずしもその路線を目指すかはわからない。

以前に、AppleがiPhoneの廉価版モデルを出すにあたって「小型画面サイズのiPhone」いわゆる「iPhone mini」を検討しているという噂があった。画面サイズの小型化により本体の製造コストを押し下げる効果があるというのがその理由の1つだが、実際に現在噂で出ている廉価版iPhoneは4インチの画面サイズを踏襲する可能性が高いといわれており、小型化が必ずしもコスト効果として現れるかは微妙だと思われる。AppleがWhite氏のいうようにiPhoneで複数の画面サイズを模索する場合、小型化よりも「大画面化」を検討するかがポイントとなるだろう。