Googleがリリースを計画していると噂される次期統合メッセージングサービスの名称が「Babel」になるのではないかという話がある。また同社がメッセージングサービスのWhatsApp買収に動いているという話もあり、メッセージングは今年後半の大きなトピックになるかもしれない。

同件はEngadgetなど複数のメディアが伝えているが、Patric Dhawaan氏という人物がGoogle+に投稿した画像に由来する。同氏がGmailを操作していると「Babel chat application」のダウンロードを促す警告メッセージが表示されたという。表示そのものは何かの事故と思われるが、もしこれが本当ならGoogleが「Babel」という名称のチャットアプリを準備している可能性があることを意味する。

Babelの概要についてはDroid Lifeの説明が詳しい。それによれば、Googleは以前から同社の複数のメッセージングサービス(IM)を統合したサービス(アプリ)を開発しているという噂が流れており、Google Voice、Google Talk、Google+ Messengerなどを統合的に利用できる仕組みになるのだという。名称も「Babble (ちょっとしたおしゃべり)」のほか、会話ウィンドウで登場する吹き出しのイメージから「Bubble (泡)」まで、複数のものが候補として挙がっている。一方で今回出てきた名称はあの言語が分裂して人々が意思疎通を図れなくなったという神話伝承に由来する「バベルの塔」を意味する「Babel」であることから、チャットアプリとしては正反対の意味で面白い。もっとも、先ほどの画像がフェイクの可能性があると指摘する声もあることから、実際にほかの証拠が複数登場するのを待つしかないだろう。

またメッセージングサービスとGoogleについては、以前よりWhatsAppの買収を検討しているという噂があり、Digital Trendsなどの報道によれば買収金額は10億ドル規模になるという指摘がある。これは昨年2012年のFacebookによるInstagram買収にならったものだが、もしこれが事実であれば、Googleの統合型メッセージングサービス提供の話と無縁ではないだろう。