日本マクドナルドホールディングスは8日、3月の既存店売上高などについて発表した。それによると、3月の既存店売上高は前年同月比3.6%減となり、2012年4月以降12カ月連続で前年実績を下回った。ただし、下げ幅は前月の同12.1%減から改善しており、全店売上高も同1.7%減(前月同10.4%減)と、下げ幅は小幅にとどまっている。
同社は、既存店売上高が前年を下回ったことについて、「外食マーケットが引き続き厳しい環境であることに加え、持続的かつ収益性の高い売上を目指すマーケティング戦略に基づき、一過性の売上を獲得するためのディスカウントプロモーションを抑制したことが大きく影響している」と説明している。
既存店客数は前年同月比5.8%増と、5カ月ぶりにプラスに転換。全店客数も同7.4%増加した。これは、期間限定商品の「てりたま」と「チーズてりたま」の販売に加え、「マックフライポテト」、「チキンマックナゲット」、「ハッシュポテト」を各対象期間中に1個買うと、同商品の無料券が1枚もらえるキャンペーンが、客数増に大きく貢献したと見られる。
既存店売上高は、少なくとも13カ月以上開店している店舗を対象店舗として、その店舗の売上高を当年と前年それぞれ合計して比較したもの。