エンターブレインが運営するゲーム情報サイト「ファミ通」はこのほど、2012年度の国内ゲーム市場売り上げ速報を発表した。2012年度の集計期間は2012年3月26日~2013年3月31日。それによると、2012年度の国内家庭用ゲーム市場規模は、前年度比1.2%増の4,479億円となり、5年ぶりに増加に転じた。

ハード(ゲーム機)全体の売上金額は、前年度比5.0%増の1,783億3,000万円。「ニンテンドー3DS」が好調だったほか、「Wii U」の発売や「プレイステーション Vita」の価格改定が市場を底上げしたと見られる。

各ハードの販売台数を見ると、トップは任天堂の「ニンテンドー3DS」で推定販売台数は565万1,428台(「ニンテンドー3DS」と「ニンテンドー3DS LL」の合計)。次いで、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(以下、SCE)の「プレイステーション3」が116万2,949台、任天堂の「Wii U」が86万786台、SCEの「プレイステーション・ポータブル」が83万6,165台(「プレイステーション・ポータブル」と「PSP go」の合計)、同じくSCEの「プレイステーションVita」が78万392台、任天堂の「Wii」が34万9,020台、日本マイクロソフトの「Xbox 360」が5万9,203台となった。

ゲームソフト全体の売上金額は、前年度比1.2%減の2,690億8,000万円。ミリオンヒットは4本で前年度の3本を上回った。

推定販売本数が最も多かったゲームソフトは、任天堂の「とびだせ どうぶつの森」で333万9,623本。同ソフトは発売当初から品薄が続き、ダウンロード版も大ヒットを記録した。

以下、ポケモンの「ポケットモンスターブラック2・ホワイト2」が293万4,894本、任天堂の「New スーパーマリオブラザーズ2」の199万5,947本、スクウェア・エニックス(以下、SE)の「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」が118万6,571本、SEの「ドランゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」が91万568本、カプコンの「バイオハザード6」が83万2,296本、任天堂の「マリオパーティ9」が65万8,427本、SEの「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」が64万9,412本、セガの「龍が如く5 夢、叶えし者」が56万7,339本、任天堂の「ペーパーマリオ スーパーシール」が52万150本と続いた。

2012年度ソフト販売本数TOP10(出典:ファミ通Webサイト)