タレントの志村けんが岩手県の三陸鉄道・吉浜駅の非常勤駅長に就任し3日、同駅にて行われた辞令交付式に出席した。
東日本大震災により大きな被害を受けた三陸鉄道は、約2年間の復旧を経て南リアス線の盛駅~吉浜駅の運行が再開。この日、開通の起点となる吉浜駅では運行再開記念式典と合わせて、非常勤駅長の辞令交付式も行われ、志村は駅長の制服を着て登場した。開口一番に「私が変なおじさんです」とおなじみのギャグで笑いを取ると、「笑顔を運ぶ三陸鉄道を応援します!」と駅長らしくエール。今年の2月にブログで体調不良を訴え、検査を受けていた志村は、体調面を聞かれると「大丈夫です!」と笑顔を見せ、「逆に皆さんから元気とパワーをもらいました。三陸鉄道も全線開通に向けて、頑張ってほしいです!」と語っていた。
また、吉浜駅に駅長姿のポスターを貼り、その前に利用者からの相談を受け付ける"志村箱"を設置することを提案した志村。「地元の人から『彼女がほしい』とか『嫁さんがほしい』とかの相談ごとを入れてもらい、それを東京に送ってもらって私が確認できるようにするなどして、いつも地元のみなさんとつながっていられるようにしたい」とその思いを語り、「ちなみに私だったら『嫁さんが欲しい』と書きますね」と会場を沸かせた。
三陸鉄道とネスレ日本は、三陸鉄道の復旧を通して東北地方を支援する「キット、ずっとプロジェクト」を展開。その一環として、復興応援特別番組(4月13日放送予定)の企画と制作に協力しており、志村と女優でデザイナーの川上麻衣子が案内人を務める。志村の「皆を元気づけるシンボルを作ろう」という発案のもと、吉浜駅にまたがる歩道橋のデザインを川上が担当。"サクラサク歩道橋"と命名され同日、除幕式が行われた。