JR北海道函館支社は4日、2014年春で廃線となる江差線木古内~江差間の乗車を含む旅行商品「臨時列車『えさし号』で行く江差の旅」を発売した。普段は江差線を走行しない特急型気動車キハ183系が、先頭車両2両の間にグリーン車を連結する3両編成で、函館~江差間の団体臨時列車として運行する。

臨時列車「えさし号」として江差線を運転する特急型気動車キハ183系(イメージ)

同列車の運行にあたり、専用のヘッドマークと方向幕も掲出する予定。江差では約3時間のフリータイムを設け、観光スポットを巡る専用シャトルバスも運行する。

団体臨時列車「えさし号」の発着時刻は、往路が函館駅8時発・江差駅11時27分着、復路は江差駅14時30分発・函館駅17時32分着。旅行実施日は4月28日で、代金は普通車利用で1万2,000円(小児8,000円)、グリーン車利用で1万5,000円(小児1万1,000円)。旅行代金には、旧中村家住宅・旧桧山爾志郡役所・旧関川家別荘・江差追分会館といった各施設の入場券と、昼食の弁当代が含まれる。募集人員は100名。申込みと問い合わせはツインクルプラザ函館支店にて受け付ける。

江差線木古内~江差間は、1935(昭和10)年に木古内~湯ノ岱間が開業。翌年には湯ノ岱~江差間が開業し全線が開通した。以来、約80年にわたって地域の足として利用されたが、2014年春で廃止され、バス転換を予定している。