フィアット クライスラー ジャパンは、今年1月より販売開始している新型「アバルト 500」に、左ハンドル仕様を追加して発売した。
「アバルト 500」は2009年から日本での販売を開始し、2012年までの販売実績で左ハンドル比率が約4割にものぼるモデル。今年1月に発売した新型「アバルト 500」は、これまで右ハンドル仕様のみがラインアップされていたが、左ハンドル仕様を追加することで、欧州車ファン層の根強いニーズに応える。
フィアットのスポーツモデル向けブランドであるアバルトは、新モデルなど商品の拡充やブランド認知の向上が寄与し、2013年第1四半期に106.9%の成長を記録した。今年1月に導入した「アバルト 595」シリーズの貢献も大きい。同モデルは5速セミオートマチックトランスミッションを搭載し、エンジンもアップグレードしている。
新型「アバルト 500」は、従来モデルの走りに関らない装備の見直しを行い、ピュアスポーツモデルにふさわしい商品内容に変更。価格も大幅に引き下げた新型の登場により、新たな顧客層を獲得している。左ハンドル仕様の追加で、さらに販売にはずみが付くものと期待される。価格は269万円で、左ハンドル仕様、右ハンドル仕様とも同価格となる。