荻原規子氏が原作のファンタジーノベル『RDG レッドデータガール』が、2013年4月よりCS放送局「キッズステーション」ほかにて放送開始となる。

TVアニメ『RDG レッドデータガール』は2013年4月よりキッズステーションほかにて放送

世界遺産に認定される熊野古道、そこにひっそりとたつ玉倉神社。鈴原泉水子は、神社の宮司である祖父に育てられ、外の世界をほとんど知らない。長いお下げ髪、めがね、引っ込み思案。泉水子がさわるとパソコンも携帯もなぜかフリーズしてしまう。

「もっと、普通の女の子になりたい」

周りと違う自分に悩んでいた、そんなある日、幼なじみの相楽深行が玉倉神社に現れて、泉水子の通う中学校に転校してくることになるが―!?

―泉水子自身もまだ知らない大きな運命が、静かに動き始める!

本作のTVアニメ化にあたり、『黒執事』や『戦う司書』を手がけた篠原俊哉氏が監督を担当。キャラクター原案を岸田メル氏、キャラクターデザインを芝美奈子氏が務めるほか、シリーズ構成・脚本を横手美智子氏、音楽をmyu氏と伊藤真澄氏が担当する。アニメーション制作は『花咲くいろは』『TARI TARI』のP.A.WORKS。

注目のキャスト陣は、メインヒロインの鈴原泉水子役を早見沙織が務めるほか、内山昂輝、米澤円、石川界人、木村良平、福山潤らが名を連ねる。そこで今回は、本作の魅力について鈴原泉水子役の早見沙織が語ったメッセージを紹介しよう。

早見沙織が語るTVアニメ『RDG』

――まずは早見さんが演じる鈴原泉水子について教えてください

早見沙織

早見沙織「泉水子はすごく引っ込み思案な女の子です。引っ込み思案なんですけど、その内側には優しさ、本当に心の広い優しさや強さを持っています。山奥の神社に住んでいて、そこから東京に出てきて、成長していく……そんなお話になるのですが、最初は自分の置かれている境遇をすごく嫌っていて、何で自分はこんな環境に生まれちゃったんだろうとか、なんで『姫神』に憑依される体質なんだろうとか、すごく悩んでいる。普通に生活したいし、人目にさらされたくないんですよね。でも、成長していくに連れて、それを受け入れる強さ、辛いことを辛いままで終わらせない心の深さみたいなものが見えてくる、そんな女の子だと思います」

――早見さんは意外と巫女役を演じることが多くないですか?

早見「なぜか多いんですよ(笑)。デビューがドラマCDだったのですが、そのときも巫女役で、その後も神社とかお寺に何かと縁があるみたいです」

――『TARI TARI』の紗羽もお寺の娘でしたね

早見「ですよね。『宙のまにまに』で演じた小夜もお寺の娘でしたし。もしかしたら、前々々世ぐらいにご縁があったのかもしれません(笑)」

――巫女のスペシャリスト?

早見「そんなことはないです(笑)。巫女さんと言ってもそれぞれのキャラクターでタイプが全然違ってますから。たとえば『我が家のお稲荷さま。』の役はけっこうボーっとした女の子でしたが、『セキレイ』はチャキチャキ、ハキハキ喋るカラッと明るい女の子、『宙のまにまに』はお姉さんタイプだし、『TARI TARI』は本当に現代的な女の子。本当に多種多様で、自分の中ではあまり巫女とかお寺の娘といったイメージがなかったので、あらためて思い返してみると、自分でも意外にやってるなあ、という感じです」

――そういう意味では泉水子もまた新しいタイプのキャラクターですね

早見「だから、泉水子も泉水子として受け入れて演じている感じなので、あらためて考えてみてはじめて、『あ、巫女だったんだ』って思うぐらいなんですよ(笑)」

――泉水子の場合、引っ込み思案なことも含めて、かなり極端なキャラクターではありますが、早見さんご自身と似ているなと思う部分はありますか?

早見「あまり進んで手を挙げたがらない感じが、共感の嵐です(笑)」

――早見さんも引っ込み思案なほうですか?

早見「子どものころは本当に人前には絶対に出たくないというタイプで、ヒーローショーなどに行ったとき、司会のお姉さんが『一緒に敵を倒したい人!』みたいな感じで聞いてくるじゃないですか? そんなとき、周りの子どもたちはわれ先にと手を挙げるのですが、私は絶対に手を挙げない。横から母親に言われても絶対に手は挙げなかったですね」

――本心としては前に出ていきたい?

早見「いえ、本当に出たくないんですよ。ただ一度、シンデレラ城の剣を持てるというイベントがあったとき、剣のデザインがすごく可愛かったので、それだけは持ってみたいなって思ったんですけど、やはりそのときも手は挙げられませんでした……」