米ロック・バンド、ボン・ジョヴィのギタリスト、リッチー・サンボラが現行のツアーから降板したことが明らかとなった。
現在「ビコーズ・ウィー・キャン」ツアーを行っているボン・ジョヴィだが、4月2日にカナダのアルバータ州カルガリーでのライブはリッチー抜きで行われ、今後の公演にもリッチーは参加しないという。同バンドのウェブサイトに掲載された声明では「個人的な理由からリッチー・サンボラは今後のツアー公演には参加しないことになりました。ただ、全てのライブは予定通り開催されます」とだけ説明されている。
2011年には、麻薬やアルコール中毒からの更正施設に入るためツアーに参加しなかったリッチーだが、今回のツアーから抜けた理由は明らかにされていないものの、フロントマンのジョン・ボン・ジョヴィがライブ中に口にした言葉から推測すると、突発的な理由だった可能性が高い。ステージに遅刻して現れたジョンは観客に向かって「2択だったんだ。荷物をまとめて帰路につくか、今できる限りのことをみんなにぶつけるかってね。リッチー・サンボラはしばらくパフォーマンスを休止することになった。今夜以上にみんなのサポートが必要な夜はないんだ。頼むよ、カルガリー!」と語りかけている。
ジョン自身もライブ当日の15:30になって初めてリッチーが参加しないことを知ったという。ライブ中には地元アルバータ州のラジオ局Q107の番組『ジェフ・アンド・サラ・ショー』がツイッターで、「ボン・ジョヴィが45分の遅刻。きっとリッチー・サンボラのパートをインターンに教え込んでいたに違いないね。サンボラは個人的な理由でプレイしないようだよ」というツイートを残している。さらに同番組はその後も「ボン・ジョヴィはサンボラ抜きのステージでロック魂を見せつけてるよ。サンボラは別に刑務所とか病院に入ったわけじゃないらしい」「ボン・ジョヴィは、リッチー・サンボラが行方知れずだから観客に向かってエアーギターをするように呼びかけてるよ」と続けている。
また、そのほかファンのツイートによれば、ジョンはライブ中に地元のチャリティー施設に寄付することで今回の埋め合わせをすると約束したらしい。「リッチーは個人的な理由で不参加だったよ。その埋め合わせにボン・ジョヴィはアルバータ州の地元空港の施設に10万ドル(約940万円)の寄付をするってさ」
来月より南アフリカ、ヨーロッパへと続いていく同ツアーにリッチーが復帰するかは明らかにされていない。
(C)BANG Media International