東芝は4日、電子書籍サービス「BookPlace Cloud Innovations(ブックプレイス クラウド イノベーション、以下BookPlace)」を開始。合わせて、E-Ink採用の新電子書籍リーダー「BookPlace MONO(ブックプレイス モノ)」を発表した。

「BookPlace MONO」の発売は4月16日を予定。販路は書店店頭および同サービス上での提供となり、一般的な量販店店頭での単体販売は行われない。価格詳細は後述するが、「BookPlace」コンテンツとのセット提供で9,800円(5月10日まで)。

BookPlace Cloud Innovations

BookPlace Cloud Innovations

同社が運営する電子書籍サービスで、サービス開始時は、コミック、文芸書などのコンテンツを中心に、今年夏に約10万冊を揃える見込み。

同日より、Android/iOS向けアプリ「BookPlace Reader」も提供する。対応端末はAndroid 2.3以降を搭載するスマートフォンおよびタブレット、 iPhone/iPod touch/iPad/iPad mini(iOS 5.1以降対応)。また、PC向けソフトウェアも5月以降をめどに提供予定で、同社夏モデルにも搭載予定という。

1アカウントで利用できる端末は最大5台まで。決済方法はクレジットカードで、再ダウンロード期間は原則無期限。

なお、従来BookLiveが同社と連携して運営していた「BookPlace powered by BookLive!」は、「BookLive for Toshiba」に名称を変更し引き続き展開。ユーザー側で手続きをする必要はなく、IDやポイント、購入した書籍もそのまま利用できる。ただし、「BookLive for Toshiba」と「BookPlace Cloud Innovations」は連携しないので注意したい。

BookPlace MONO

BookPlace MONO

E-Inkを採用した、約180gと軽量なモノクロ6型端末。ベースOSはAndroid 2.3.4だが、同社が2012年1月に発表した電子書籍リーダー「BookPlace DB50」同様、Google Playからのアプリダウンロードは不可。今夏をめどに、音声読み上げ機能を追加する予定という。

主な仕様は、CPUがFreescale i.MX508(800MHz)、RAMが512MB、ROMが4GB、ディスプレイがE-Ink採用6型液晶(758×1,024ドット)など。通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN。現時点では、3Gや4G LTEなどの通信機能を載せる予定はないという。

インタフェースはmicroSD/SDHC対応メモリカードスロット、microUSB 2.0、3.5mmミニジャックなど。

本体サイズはW110×D9.5~9.9×H170mm、重量は約180g。駆動時間は約8000ページ表示分で、フル充電に必要な時間は約5時間。

販路は、提携書店店頭での「BookPlace」専用ポイント(ブックプレイス図書券)とのセット提供か、「BookPlace」コンテンツとのセット提供のみ。一般的な家電量販店での単体販売は行われない。

提携書店は旭屋書店、ダイレクトショップ、戸田書店、リブロ、有隣堂の5書店で、店頭でクーポンコードが記載されたしおりを配布するなどの連携を行う。クーポンコードをBookPlace MONOやAndroid/iOSアプリに入力すると同サービスの会員登録ができ、ポイントが付与されるほか、配布された店舗情報も閲覧できる仕組み。

提携書店のうち、ダイレクトショップ、戸田書店、リブロの3書店で、ブックプレイス図書券30,000円分とのセットが提供される。「BookPlace」コンテンツとのセット提供では、書籍1タイトルとのセットで、5月10日まで9,800円で購入可能。

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