キヤノンは4日、報道や結婚式などのイベント記録撮影といった用途を想定した、小型の業務用フルHDビデオカメラ「XA20」と、XA20に着脱式ハンドルとSDI端子を追加した「XA25」の2機種を6月中旬に発売すると発表した。いずれも価格はオープンで、推定市場価格はXA25が27万円前後、XA20が18万円前後。
XA25とXA20は、2011年3月に発売した「XA10」の後継機種で、小型のボディーを継承しつつ、ズームレンズ・CMOSセンサー・映像処理プラットフォームを刷新し、さらなる高画質を実現したとのこと。
ズームレンズは、広角26.8mm相当(35mmフィルム換算)からの新開発光学20倍ズームを搭載し、幅広い撮影シーンに対応。CMOSセンサーは、レンズの光学性能を最大限に引き出す新開発の「HD CMOS PRO」、映像処理プラットフォームは演算処理能力に優れた「DIGIC DV 4」を搭載。最低被写体照度1.2lux(シャッタースピード1/30秒)の高感度と広ダイナミックレンジを実現し、暗いシーンでも低ノイズで深みのある映像表現が可能という。
また、防振機能も向上しており、歩きながら撮影する際の揺れで発生する映像の歪みを大幅に軽減。光軸に対して上下左右に動く手ブレ補正用シフトレンズと、前後に動くズーム用レンズが一体化し、リアルタイムに自由自在に動かせる「3次元リアルタイムレンズ機構」の採用により、ズームと防振を同時に制御できる。
そのほか、同社のビデオカメラとして初となる有機ELの3.5型静電容量式タッチパネルを搭載し、記録形式にAVCHD(最高約28Mbps)とMP4(最高約35Mbps)の2種類(同時記録も可能)を採用。Wi-Fi対応の無線送信機能も用意されている。