俳優の佐藤浩市が、阪本順治監督の最新作『人類資金』(2013年10月公開)で主演を務め、SMAPの香取慎吾、森山未來、観月ありさ、オダギリジョー、豊川悦司らと共演することが3日、明らかになった。

映画『人類資金』で主演を務める佐藤浩市

原作は、作家・福井晴敏の同名小説。阪本監督と福井は、『亡国のイージス』以来、約8年ぶりのタッグとなり、今回は共同脚本で映像化に挑む。旧日本軍の秘密資金である"M資金"を題材に、アクションあり、サスペンスありの世界を巻き込んだマネーゲームが繰り広げられる。

佐藤が演じるのは、金融ブローカーをかたりM資金詐欺を繰り返してきた詐欺師・真舟雄一。ある日、彼のもとに"M"と名乗る謎の男(香取慎吾)とその部下・石優樹(森山未來)が現れ、真舟に10兆円にものぼるM資金を盗む出すことを持ちかける。報酬は50億と"M資金の秘密"。その話に乗った真舟は、Mとその部下と共に全世界を巻き込んだ前代未聞のマネーゲームによるプランを考え出す。

主要キャストのほか、脇を固める俳優陣も主役級の役者がそろう。元日銀のベンチャー企業代表を岸部一徳、ニューヨーク投資銀行の清算人(暗殺者)を韓国のユ・ジテ、ロシア・極東ヘッジファンド代表をオダギリジョー、真舟の相棒のヤクザを寺島進、真舟を追う刑事を石橋蓮司、かつてM資金に関わったCIA構成員を豊川悦司、投資顧問会社代表・笹倉暢彦を仲代達矢が、また、紅一点の観月ありさが、防衛省の秘密組織に所属する高遠美由紀を、そしてその同僚を三浦誠己が演じる。

阪本監督作での主演は、『KT』(2002年)、『みんな、はじめはコドモだった「展望台」』(2008年)に続いて3作目となる佐藤は、「厳しい日程と工程のなか、M資金を扱っていながらも重厚な娯楽作品に仕上がるであろう今作品で、阪本演出を楽しむ毎日です」とコメント。撮影は2月26日にスタートし、4月上旬にクランクアップ予定。現在、ニューヨークにてロケを行っている。