女優の上戸彩が母親役、子役の濱田ここねが主役のおしんを演じた映画『おしん』(10月公開)が、3月31日にクランクアップを迎えた。
2月15日に山形県庄内映画村にてクランクインして以降、山形市内、酒田、庄内といった山形全域でのロケが行われた。宮崎県出身の濱田は、クランクアップを迎えるまでの54日間、単身親元を離れて極寒の地での撮影を見事に乗り切った。濱田がよりリアルにおしんを演じられるように、撮影はほぼ物語の進行に合わせて行われた。撮影が進むにつれ、製作発表会当時とは見違えるほどおしんらしい表情になっていったという。
おしんの母親・ふじを演じた上戸は、「撮影がはじまり、2カ月程たちますが、クランクインしてすぐにここねからお手紙をもらいました」と明かし、「それを読んで、私が全部守ってあげるから何かあったら相談してねって思いましたし、ここねの心の奥には本当におしんがいるなと感じました」と振り返った。そして、「おしん役にぴったりの女の子に出会えて良かったです。ここねとは一生の親友でいたいなと思いました。これからもよろしくね」と言葉をかけ、濱田を笑顔で抱きしめながら、映画さながら別れを惜しんでいた。
一方、「将来は上戸さんみたいな女優さんになりたいと思います」と言う濱田は、「お疲れさまでした。撮影では、寒くて、痛くて、何も感じなくなっちゃって、涙が勝手にでてきたりもしました」と過酷な撮影を思い返していた。「本当に大変だったけど楽しかったです。おしん役を演じられてすごくうれしかったです」と演じる喜びに浸りながら、「この作品がいい作品になればいいなと思います」と同作に込めた思いを語った。