この国がバブル景気に沸いていた頃、街は「男の浪漫」をかき立てるもので溢れていた。それはギャンブルであり、金であり、女であり、覇権争いであった。しかし時代の移り変わりとともに、そうした熱くギラギラしたものは影をひそめていった。草食系男子、さとり世代といった言葉がトレンドに上る昨今である。

そんな世間に活を入れる新サービスが登場した。それは新聞、雑誌、ニュースが読み放題になる電子雑誌アプリ「ビューン」において、3月25日よりスタートした「ビューン・コミック」だ。同サービスはビューンアプリ内で購読できる新ジャンルのサービスで、コンセプトごとにパッケージされた100冊以上のコミックを月額450円で楽しむことができる。

100冊以上のコミックが月額450円で読み放題となる「ビューン・コミック」

今回、第1弾として提供されるのは、ビューン利用者の6割を占める40~50代男性に向けたコミックのパッケージ「男の浪漫パック」。パピレスの「電子貸本Renta!」で提供されるコミックの中から厳選した、男の浪漫がぎっしり詰まった作品を1巻から順次、読み進めることができる。

本棚には個性的なラインナップが……

4月1日現在、以下の20作品200冊以上のコミックを配信している。今後も毎月、新しい作品を「男の浪漫パック」に追加していくという。4月1日現在の提供コミックは、「哭きの竜」「ブラック・エンジェルズ」「麻雀放浪記 凌ぎの哲」「女帝」「三国志」「女医レイカ」「ノーマーク爆牌党」「子連れ狼」「ムダヅモ無き改革」「ジゴロ」「兎 野性の闘牌」「独身アパート どくだみ荘」「哭きの竜 外伝」「打姫オバカミーコ」「フリテンくん」「ぼのぼの」「夕焼け番長」「侍ジャイアンツ」「オバタリアン」「牌賊!オカルティ」。

なお4月30日までは、全作品の第1巻を無料で購読できるキャンペーンを実施している。同サービスを利用するか迷っている人は、ぜひ活用いただきたい。

実際に男の浪漫を味わってみた!!

iPadでは、縦横どちらでも作品を表示できる(iPhoneでは横向き表示には対応していない)。横向きにした際は、2ページ分が左右にわかれて表示される。コミックでは見開きの2ページを使ってひとコマを表現することも多いので、必要に応じて表示を切り替えることができるのは便利だった。

喫茶店で使ってみた。これで、いつでもどこでもコミックが購読できる

コミックの途中で購読をやめた場合、次回はその続きから読み始めることができる。また、サムネイル表示から読みたいページをダイレクトに選ぶことも可能だ。なお、オンライン環境でダウンロードしておいたコンテンツはオフラインでも購読できる。読みたい作品があれば、家を出る前にあらかじめWi-Fiで読み込んでおく。そんな使い方もできるだろう。

ビューン・コミックの利用イメージ。サムネイル表示から読みたいページをダイレクトに選ぶことも可能(写真右)

なお、ビューン・コミックの提供にあわせて、iPhone・iPad両対応版のビューンアプリの提供もスタートしている。両対応版は、iOS4.3以上を搭載したiPad/iPad mini/iPhone(iPhone3Gを除く)/iPod touch(第一世代・第二世代を除く)で利用できる。

iPhone・iPad両対応版のビューンアプリでは、雑誌読み放題450円、コミック読み放題450円となっている。なおiPhone版のビューンアプリでは、雑誌読み放題は350円で、コミックは利用できない。利用に際しては注意して欲しい。

ビューン iPhone・iPad両対応版の利用イメージ。FAQのページなども用意されている(写真右)

ビューン3大アプリ祭りも開催中

ビューンは、2013年3月で会社設立3周年を迎える。現在、これを記念した「ビューン3大アプリ祭り」が開催されている。今回のビューン・コミックは、その第2弾として実施されたものだ。第1弾は3月12日より開始された「読み放題!人気雑誌50誌突破!」。利用料金はそのままに、OZmagazine、mina、Body+、NAVI CARS、25ans、OZplus、Beginが順次追加され、4月16日までに50誌を超える雑誌が読み放題となる(ビューン・コミックとは別料金)。

ビューン3大アプリ祭りの詳細は、同社キャンペーンサイトで確認できる。同サイトでは、お笑い芸人のケンドーコバヤシがビューンを紹介する動画が閲覧可能だ。なお、ビューン3大アプリ祭りの第3弾には、電子新聞・雑誌の新しいスタイルを実現した新アプリの発表を予定しているという。そちらにも期待したい。