日本電信電話(NTT)は、NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモといったNTTグループ各社と個別に連携し提供する予定だったモニター施策を中止すると発表した。
NTTでは、今後のサービスの向上に向け、モニターとして参加したユーザーのWeb閲覧情報や利用端末情報などを取得する「ネット利用時の情報取得に関するモニター施策」「スマホ・PC利用状況モニター」といった取り組みを開始する予定であった。同施策の目的は、「多様な端末環境におけるネットワークのご利用状況の客観的把握、および多様な端末環境における情報収集技術の開発と検証する」(同社)というもの。
しかしながら同施策はモニターユーザーの募集開始後、「取得される情報の範囲や収集した情報の利用目的が不明瞭で不安」「プライバシー保護がユーザー自らの設定に委ねられている部分が多く、かつ設定が難しいため、場合によってはプライバシーが守られない可能性がある」などの意見がSNSなどで多数掲載された。事態を重く見たNTTおよびNTTグループ各社は今回、モニター施策を中止すると発表した。