女優の上戸彩、俳優の高良健吾らが1日、石川県輪島市の琴ヶ浜にて行われた映画『武士の献立』(2013年12月公開)の記者会見に出席した。
同作は、優れた舌と料理の腕を持つが気の強い女性・お春(上戸彩)と、加賀藩に代々料理人として仕えている舟木家の跡取りでありながら料理が苦手な夫・舟木安信(高良健吾)が、次第に心を通い合わせながら成長し、さまざまな難局を乗り越えていく姿を描いた史実に基づくヒューマンドラマ。この日、お春と安信が饗応料理に使用する食材を探し求めて能登の浜を歩くシーンが撮影され、2人は撮影後に開かれた会見に出席した。
上戸は3月からスタートした撮影を「ラッシュ(画をつないだもの)をスタッフさんと見たときに料理のシーンどうだった? と聞いてみると、雑な所がリアルだったよと言われて、リアルならうれしい反面、不安にもなりました」と振り返り、川魚をさばくシーンでは「料理上手の役なので、上手にさばいているように見えていたら良いなと思います。料理上手の役柄なので、その点では、得したなと思います」と満足気。一方の高良は、「料理人という役は、練習すればまだ何とかなる感じだったのですが、僕は、今回時代劇が初めてだったので、武士の立ち振る舞い方の方がむしろ苦労しましたね」と一筋縄ではいかなかったようだ。
上戸は「合間はいろいろな話をさせていただいているので、すごく楽しいです」、高良は「意見が合わない撮影シーンの時には、待ち時間もそういう風にしてすごすようにしています。上戸さんが大丈夫とよく言ってくれるので、安心して一緒にお芝居ができます」と語るなど現場の雰囲気は良好。石川県に初めて訪れた上戸は、「今日の夜、撮影から戻ったら生魚を頂きたいと思います。あと、とにかく空気がキレイな印象ですね」とうれしそうに話していた。
そのほか、追加キャストも発表され、西田敏行と余貴美子に加え、夏川結衣、緒形直人、成海璃子、柄本佑、鹿賀丈史らが出演することが明らかになった。
(C)2013「武士の献立」製作委員会