左側が泉布観、右が旧桜宮公会堂

ウエディングプロデュース・レストラン運営を行うノバレーゼは、正面玄関が国の重要文化財に指定されている洋風建築「旧桜宮公会堂(大阪府大阪市)」を、婚礼施設兼カフェ・レストランとして4月15日に開業する。

公会堂内を披露宴会場や挙式スペースに改装

旧桜宮公会堂は1935年に、明治天皇記念館として建設された洋風建築。正面玄関は国の重要文化財で、1870年に建設された造幣寮(現造幣局)のものを移築しており、ローマ神殿風の重厚な石造りが特徴的な建築物となっているが、現在は閉鎖されている。

このほど、同社は大阪市から同地区一帯を借り受け、2012年10月から敷地内の工事を開始した。歴史的建築物の構造全体を残し、建物内を当時の様式美を生かしながらリノベーション(改装)を行った。「旧桜宮公会堂」内を披露宴会場や挙式スペースに改装し、土日祝日を昼夜各1組限定の婚礼施設として、平日は披露宴会場をカフェ・レストランとして運営する。

また、敷地内の日本庭園を整備し、建物北側に待合室などを設けた2階建ての建物を新築。同公会堂の向かいには国の重要文化財である洋館「泉布観」もあり、両施設を囲む桜など約400本の樹木や日本庭園とともに、敷地全体(泉布観地区一帯)を一般開放する。

挙式スペースは自然光あふれる幻想的な空間

挙式スペースは壁面と床の全面に9,000個のガラスのブロックを敷き詰め、自然光がきらめく幻想的な空間となる。披露宴会場は、古典様式の装飾天井を復活させた。天井にはゴールドやクリスタル素材を使った、直径2.4mの大型のシャンデリアを4灯つり下げている。

ガラスのブロックを敷き詰めた挙式スペース

平日はレストランとカフェに

また、カフェ・レストランの営業は平日に行い、旧桜宮公会堂内の披露宴会場を使用する。カフェ・レストランではサンドウィッチなどの軽食(カフェ料理)やスイーツ、更に大阪野菜など地場食材を使用したフレンチのコース2種(3,500円、5,000円)を提供。4月は桜をテーマにした料理フェア「桜フェア」を実施する。

桜宮公会堂のバンケット

同施設の営業開始は4月15日。営業時間はレストランが11時~17時。収容人数は披露宴会場が120人(着席)、挙式スペースが80人(着席)。

詳細はノバレーゼ公式サイトで案内している。