歌手の椎名林檎が、フジテレビ系列の松下奈緒主演ドラマ『鴨、京都へ行く。~老舗旅館の女将日記~』(毎週火曜21:00~21:54)の主題歌として、新曲「いろはにほへと」を書き下ろしたことが明らかになった。
4月9日スタートの同作は、松下奈緒演じる財務省キャリア官僚の上羽鴨が、故郷である京都・老舗旅館「上羽や」の女将を務めていた母が急逝したことにより、急きょ家業の女将に転身し、旅館再建に奮闘する姿を描いている。その主題歌を、今年デビュー15周年を迎える椎名が作詞作曲を手掛けた。楽曲は、15年前のデビュー日である5月27日にリリースされる予定。
脚本を読んで制作に臨んだ椎名は、「土地、または血縁、つまりルーツと言えるものから、人は、どんなに強い意志をもってしても中々逃れられないと言うことです。とくに女にとっての母親というものは生きる哲学そのものと云えましょう」とコメント。「このたび、わたしはそのあたりを材料に、作曲していったように思います」と楽曲に込めた思いを語っていたが、「ドラマの深い所でさり気なく共鳴するような曲に仕上がるといいのですが…」と不安も口にしていた。
一方、主演の松下は、「今回の主題歌も魅力的で京都らしさが出ていて、昔っぽさもありつつ、今っぽさもあり、というのを感じます」と語り、「ドラマに当てて考えてくださったんだな、ということがすごく伝わってきて、本当にうれしかったですね」と喜んでいた。あらためて椎名の魅力に気づいたという松下は、「やっぱり椎名さんはすごいですね」と絶賛し、「芯の強い女性像というものが曲の中に感じられ鴨のイメージだな、と思いました。早くドラマの映像と一緒になったところを見てみたいです」と放送を楽しみにしているようだ。