ヤフーがネットオークションサービスの「Yahoo!オークション」の名称を「ヤフオク!」に変更し、同時にロゴも刷新したことが話題となっている。また、サービス名変更に先駆けて2月には、ヤフーが命名権を取得している「福岡ドーム」が「福岡ヤフオク!ドーム」に改称されており、ヤフオク!をはじめとするネットオークションは、ますます生活に身近な存在となりそうだ。
生活者の意識・実態に関する調査を行なっているトレンド総研は、20代から40代の男女500名を対象に、「ネットオークションに関する意識・実態調査」を実施した。調査期間は3月11日から3月13日まで。
まず、本調査の前に実施されたインターネット利用者の男女3,000名を対象とする事前調査において、ネットオークションの利用経験を尋ねたところ、「入札・落札したことがある」と回答した人は57%、「出品したことがある」と回答した人は36%となった。インターネット利用者の半数以上がネットオークションで入札・落札したことがあり、3人に1人は出品した経験もあることが明らかになった。
次に、本調査において、落札経験者に対し「今までに落札価格以上に満足するものを手に入れたことがあるか」を聞いたところ、「ある」と回答した人は78%だった。8割近くの人がネットオークションに満足を感じていることが読み取れ、それがネットオークションの人気の一因となっていると思われる。
また、出品経験者への質問では、「より高い金額で落札してもらうためのコツ」を自由回答で聞いたところ、写真の撮り方に関する回答が多く、光の当て方などを工夫して、きれいに撮れるようにしているといった意見が寄せられたという。ネットオークションでは、出品された写真をもとに入札が行われるため、より満足いく金額で落札してもらうためには、いかに写真をうまく撮るかが重要となるのだろう。
続いて、スマートフォンを所有している出品経験者に、ネットオークションをスマートフォンで利用したことがあるか聞いた質問では、50%が「利用経験がある」と答えた。また、出品、入札を問わず、スマートフォンでネットオークションを利用したことがある人に、スマートフォンでの利用が便利かを聞いた質問では、72%が「思う」と回答した。7割以上の人がスマートフォンでの利用が便利と感じており、今後スマートフォンからの利用がより一層増えてくることが推測される。
常に持ち歩き、所有者の最も身近な情報機器であるスマートフォンとネットオークションの相性はよい。いつでもどこでも入札できるのはもちろん、出品する際にスマートフォンを使用すれば、出品物を端末のカメラで撮影し、その写真を使って出品することができて便利だ。また、最近のスマートフォンは高画質カメラを搭載しているものも多く、落札にあたって重要となる写真についても納得のいくものが撮影できるだろう。ネットオークションとスマートフォンは親和性は非常に高いといえる。
スマートフォンから利用できるネットオークションサービスとして、筆者が注目しているのが「パシャオク」だ。スマートフォン専用のネットオークションサービスとなっており、スマートフォンに最適化されたインターフェースはもちろん、すぐに写真を撮って簡単に出品できるのが特徴だ。初心者でも手軽に出品や入札を行い、ネットオークションを満喫することができるだろう。
スマートフォンの普及によって、さらに手軽に身近な存在となってきているネットオークション。今後、どのようなサービスが登場していくのか注目だ。