この春から新社会人としてスタートするなら、押さえておきたいポイントがある。最近では、仕事の内容によっては、個性的なスタイルが許容される企業も増えてきている。しかし、例えば営業などの対外的な業務では、許容されているかいないかにかかわらず、外見的な印象が重要になることは確かだ。新しい職場環境では、誰もあなたのことを知らない。そのため、内面や人間性で判断される以前に、外見でフィルタリングされてしまうケースもないとはいえない。そうならないための基本が、清潔感のあるスタイルだ。
パナソニックは4月21日、この春から新生活をスタートする人にピッタリなメンズグルーミング製品5モデルを発売する。ラインナップは、「ラムダッシュ」シリーズのカミソリシェーバー「ES-ST25」、音波頭皮ブラシ「EH-HM25」、ボウズカッター「ER-GS60」、ヒゲトリマー「ER-GB40」、ボディシェーバー「ER-GK40」だ。
まだ発売前の製品ではあるが、これらの中から今回、メンズシェーバーのES-ST25と、音波頭皮ブラシのEH-HM25をお借りしたので、その使い心地などをレポートしたい。
社会人たる者、体調管理や健康管理はもとより、見た目にもこだわってこそ一人前。そんな一人前のデキる男を目指す新社会人にピッタリのグルーミングアイテムを紹介しよう。
新開発「ヒゲセンサー」搭載の3枚刃ラムダッシュで深剃りを試した
電気シェーバーには、深剃りタイプと、非深剃りタイプが存在する。深剃りタイプの代表的なシェーバーが、パナソニックの「ラムダッシュ」シリーズで、特にヒゲの濃いユーザーから強い支持を受けている。
そのフラッグシップモデルの「ES-LV92」は5枚刃で、深剃りと肌への負担の低減を両立し、全自動洗浄充電器も装備するモデルだ。それに対して、今回紹介するES-ST25は3枚刃で、全自動洗浄充電器も装備していない。肌への負担やクリーニングの手間などが気になるところだ。
ES-ST25のパッケージを開けると、上の写真のように、ES-ST25本体、充電用のスタンド、ACアダプター、クリーニング用のブラシ、オイル、取扱説明書が入っている。
上の写真左は、刃の部分を拡大したもの。5枚刃モデルから、外側のフィニッシュ刃を除いたような形状となっている。右の写真は外刃を外した状態だ。内刃はES-LV92も採用している「30°鋭角ナノエッジ内刃」だ。13,000ストローク/分のリニアモーター駆動で、ヒゲを剃り落とす。
ES-ST25は、ドライとウェットのどちらでもヒゲを剃ることができる。ウェットの場合は、泡立てた石鹸も使用可能だ。読者の中には、その壮快感から、ヒゲ剃りには剃刀を使用しているという方もいるだろうが、ES-ST25で石鹸の泡を立ててヒゲ剃りを行うと、カミソリに近い壮快感を得ることができる。また、IPX7基準をクリアした防水性能も持っているため、シャワーの際に同時にヒゲ剃りを済ましてしまうことも可能だ。
この防水性能の高さは、使用後のクリーニングにも活かされている。外刃を外さずに、流水でそのまま洗う「ウォータースルー洗浄」に対応しているため、クリーニングの手間は非常に少ない。いつまでも清潔な状態で使用することが可能だ。
さて、ES-ST25の特徴の1つに、新開発のヒゲセンサーモードが挙げられるのだが、この仕上がりや使い心地はどうなのだろうか。
ヒゲセンサーモードは、リニアモーターへの負荷によって微妙に変化する電気信号を検知して、ヒゲの多いところでは約4%パワーアップし、少ないところや剃り終わったところでは約19%パワーダウンするモードだ。ES-ST25は、5枚刃に比べると肌への負担が大きい3枚刃モデルなのだが、このヒゲセンサーモードを使えば肌への負担を軽減することができる。
なお、ウェットだと剃ってからしばらく経たないと、剃ったあとがどのようになるかを確認することが難しいため、今回はドライで剃ってみた。
ヒゲを剃るのにかかる時間は、ノーマルモードのほうがやや短く感じられる。ノーマルモードの場合、剃り終わってからしばらくは肌がヒリヒリするが、ヒゲセンサーモードを使用して剃った場合は肌のヒリヒリ感が少ない。感覚的に後者は、非深剃りタイプのシェーバーと同等といったところだ。肌が弱いため、強力な深剃りタイプのシェーバーはちょっと……という人でも、これならばおそらく大丈夫だろう。
2つのモードで仕上がりに違いは感じられないが、非深剃りタイプのシェーバーと比較するとどうだろうか。ES-ST25でヒゲを剃った場合と、非深剃りタイプのシェーバーで時間をかけてヒゲを剃った場合とでは、剃り終わった直後に大きな違いは感じられない。違いが感じられたのは、何時間か経過した後だった。
朝にヒゲを剃っても、夕方になると伸びてくるということは、多くの人が経験していると思う。筆者がES-ST25で剃ったときには、8時間程度経過しても、肌を指で触ってヒゲの引っかかをほとんど感じなかった。これほどまでの感覚は、普段使用している非深剃りタイプのシェーバーでは経験したことがない。これがラムダッシュによる深剃りということなのだろう(ただし、ヒゲが伸びる速度は人によって異なるため、あくまでも参考に留めていただきたい)。
夕方になるとヒゲが伸びるからという理由で、会社にシェーバーを持ち込んでいる人は少なくない。洗面所でヒゲを剃る、場合によっては自分のデスクで剃る強者もいないわけではないが、新入社員のうちはやらないほうがよいだろう。冒頭で述べた"清潔感"のカケラもない行為だ。一方、朝に深剃りをしておいたため、夕方になってもサッパリとした顔でいられるというのは、1つのアドバンテージだろう。
強力な音波振動で高い壮快感を得られる音波頭皮ブラシ「EH-HM25」
頭皮ケアは早いうちからスタートしたほうがよいらしい。20代が勝負だとも言われている。2月25日にパナソニックが発表した「頭皮エステ」シリーズの中の1台「EH-HM25」は、リニアモーターによる音波振動が特徴の製品だ。
音波振動というと、同社の電動歯ブラシ「ドルツ」シリーズが有名だが、EH-HM25は音波領域で振動する頭皮ブラシだ。頭皮エステシリーズの製品ではあるが、頭皮マッサージというよりも、強力なパワーで皮脂や汚れを落とし、清潔に保つことを目的とした製品だ。
中央の白い部分が洗浄ブラシで、左右がそれぞれ交互に振動する。頭皮ブラシは、頭皮にフィットしやすいように曲面になっている。頭皮ブラシの周囲のグレーの部分は洗浄ブラシを頭皮に押し当てすぎるのを防ぐための保護ブラシで、この部分は動かない。
スイッチは1つしかないので、シャンプー中でも操作に迷うことはない。1回押せばソフトモードで、もう1回押せばノーマルモード、さらに押すとオフだ。どのモードで動作しているのかはインジケーターを見ればわかるが、動作音でも判断することができる。
使用してみた結果としては、頭の上で何が起こっているのかを自分自身で直接見ることができないため、よく分からないというのが実のところだ。マイクロスコープでもあれば話は別なのだろうが、どのくらい皮脂や汚れが落ちているのかは、残念ながら分からない。
ただし、壮快感は高い。筆者は某社のトニックシャンプーを常用しているのだが、そのいつものトニックシャンプーの爽快感がさらに2割くらい増した感じだ。
頭皮の汚れからフケが肩に落ちているなどというのは、社会人としてはかなりいただけない。黒系のスーツを着ていると特に目立つ。
これからの季節であればオフタイムでも、キャップをかぶったり、あるいはバイクに乗ってヘルメットをかぶるという人は特に頭皮は清潔に保ちたいところだ。
また、社会人になって体調を管理するためにジムに通う人も多いだろうが、エクササイズ後の汗をかいた頭皮ケアもしっかり行っておくのが、デキる男の身だしなみといえるだろう。
個性的なスタイルのためのグルーミングツール
ボウズカッター「ER-GS60」は、短髪丸刈りスタイルのための、家庭用電動バリカンだ。パナソニックが調べたところによると、丸刈りスタイルの場合、自分でバリカンを使ってカットする人の割合が70%以上だという。しかし、直接自分で見ることができない後頭部のカットは、多くのバリカンユーザーが不満を感じている部分だ。ER-GS60では、本体の形状を薄型化。さらに、本体を緩くカーブさせることで、襟足をカットする場合でも、グリップ部分が背中に当たらないようにした。また、IPX7準拠の防水性能で、シャンプー時にヘアカットが可能。周囲に、カットした髪の毛を飛び散らせない。
「ER-GB40」は、剃るところは剃り、揃えるところはキチンと揃えることで、さまざまなスタイルのヒゲをデザインすることが可能なヒゲトリマーだ。ダイヤル設定で、0.5mmから10mmまで、0.5mm単位で刈り高を調節可能なため、好みのスタイルにキメることができる。
「ER-GK40」は男性用のボディーシェーバーだ。単純に剃るだけでなく、トリマーと長さそろえ用アタッチメントを使用して、3、6、9mmの長さに揃えることも可能だ。シェーバーのES-ST25と同様に、石鹸などの泡をつけて剃ることが可能で、剃った後の毛も飛び散りにくい。