ショッピングやグルメ、リラクゼーションなど、様々な目的で多くの日本人が香港を訪れる。日本の場合だと、海外への玄関口成田空港へのアクセスは「面倒」「遠い」という意見が多いが、香港はどうなのだろうか。実は香港国際空港から香港中心部へのアクセスはかなり充実していて、エアポート・エクスプレスという専用特急列車を使うと中心部まで20分ほどで行くことができる。
エアポート・エクスプレス
香港中心部に最も早くアクセスする方法がこのエアポート・エクスプレスだ。到着ロビー(ターミナル1)とエアポート・エクスプレスの機場駅は動く歩道で直結。そこから中心部の九龍駅までは21分。料金は片道90香港ドル(約1,090円)と手頃だ。香港島の香港駅までで24分、100香港ドル(約1,210円)。運行時間は6時~0時45分で、12分間隔で運行している。
また、九龍駅や香港駅からは主要ホテルを巡回する無料のエアポート・エクスプレス・シャトルバスが運行しているので、ホテルへのアクセスもスムーズだ。更にエアポート・エクスプレスの切符は、キャセイパシフィックの機内でも購入可能なので覚えておくと便利。
帰りにエアポート・エクスプレスを利用して香港国際空港に向かう場合は、香港駅もしくは九龍駅で空港到着前にチェックインが可能。搭乗券の受け取りや荷物の預け入れができるので、身軽に空港へ向かうことができる。
エアポート・バス
空港バスターミナルからは、九龍半島や香港島の主要ホテルなどを経由して走るエアポート・バスが運行されている。夜通し走る終夜バスもあるので、フライト時間によってはエアポート・エクスプレスより使い勝手がいいだろう。料金は、例えば空港発尖沙咀(天星碼頭)行き(経由地: 旺角 - 油麻地 - 佐敦 - 尖沙咀)で23香港ドル(約280円)。
エアポートホテリンク・バス
エアポートホテリンク・バスは、香港国際空港から九龍半島と香港島にある約70の主要ホテルを結ぶホテルシャトルバス。受付カウンターは、到着ロビー(ターミナル1)のA・B両ゾーンにある。料金は、空港カウンターや宿泊ホテルで直接申し込んだ場合、九龍地区ホテルで片道130香港ドル(約1,580円)、香港島地区ホテルで150香港ドル(約1,820円)。
タクシー
到着フロア(ターミナル1)の正面エントランスを左に進むとタクシー乗り場がある。色別に行き先が分かれており、赤い車体が香港中心部の九龍や香港島行き、緑が新界行き、水色がランタオ島行きとなっている。注意したいのが荷物料。トランクに荷物を入れた場合、1個につき5香港ドル(約60円)が加算される。赤い車体のタクシーは初乗り料金が20香港ドル(約240円)で、200mごとに1.5香港ドルずつ加算される。料金の目安は油麻地までで280香港ドル(約3,390円・所要時間約40分)、尖沙咀までで290香港ドル(約3,510円・所要時間約45分)。
以上、大きく分けて4種類に分かれる空港からのアクセス。エアポート・エクスプレスが料金や運行本数のことを考えるともっとも便利といえるだろうが、フライト時間や行き先、人数を考慮して、それぞれを使い分けるのが賢い利用法といえよう。