市販薬のインターネット販売については賛成意見が多数

電通総研は27日、「市販薬のインターネット販売に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は全国の20代～60代の男女を対象として3月に行ったインターネット調査。性・年代毎に200人ずつ、計2,000人から回答を得た。

市販薬のインターネット販売、賛成6割、反対1割

市販薬のインターネット販売には、58.7%が「賛成」と回答。「反対」は10.7%だった。賛成派は女性よりも男性が多く、40代・50代男性では7割以上(40代:70.5%、50代:71.0%)が賛成と答えた。

消費者の約8割がインターネット販売での購入意向あり

市販薬のインターネット販売意向「ある」が77.2%

インターネットで市販薬の購入が可能になった場合、77.2%の人がインターネット販売を「利用したい」と回答した。ネット販売に対する賛否では男女差が見られたが、実際の購入意向については年代や性別による顕著な差はなかった。

ネット販売全面解禁で市場規模は最大約2,400億円拡大する可能性

インターネットで買いたい市販薬「ビタミン剤」「育毛剤」　

今までは購入したことはなかったが、インターネット販売でならば買いたいと思う医薬品が「ある」と回答した人は46.2%となった。新たな購入意向者が多い医薬品カテゴリーは、滋養強壮剤・ビタミン剤(10.0%)、育毛剤(9.7%)、漢方薬(9.5%)だった。

2011年度の販売高金額を元に同社が市場規模を推計した結果、6,000億円強と推計されている市販薬市場は、最大で約2,400億円程度拡大する可能性があることが分かった。調査の詳細は「電通総研のニュースリリース」で閲覧できる。