米AMDは26日(現地時間)、クラウドゲーミングプラットホーム向けの「AMD Radeon Skyシリーズ・グラフィックス」を発表した。現地で開催中の「Game Developers Conference(GDC)2013」にて述べた同社のゲーム市場における包括的戦略の一つに含まれる。

AMD Radeon Sky

Radeon Skyシリーズは、クラウドゲーミングサーバー向けに開発されたグラフィックスカード。「AMD Radeon Sky 900」を最上位に据え、「AMD Radeon Sky 700」「AMD Radeon Sky 500」の計3モデルがラインナップされた。

「AMD Radeon Sky 900」は、Graphic Processorとして2基のTahiti Proを搭載。主な仕様は、Stream Processor数が3,584基、コアクロックが825MHz、メモリが384bit接続の6GB GDDR5でバンド幅480GB/s、最大消費電力が300W、接続インタフェースがPCI Express 3.0 x16となる。Tahiti Proは、Radeon HD 7950でも使用されているGPU。

■AMD Radeon Sky シリーズの仕様
モデル AMD Radeon Sky 900 AMD Radeon Sky 700 AMD Radeon Sky 500
Graphic Processor Tahiti Pro×2 Tahiti Pro Piticam XT
Stream Processor数 3,584 (1,792×2) 1,792 1,280
コアクロック 825MHz 900MHz 950MHz
メモリタイプ 6GB GDDR5(384bit) 6GB GDDR5(384bit) 4GB GDDR5(256bit)
メモリバンド幅 480GB/s 264GB/s 154GB/s
最大消費電力 300W 225W 150W
接続インタフェース PCI Express 3.0 x16 PCI Express 3.0 x16 PCI Express 3.0 x16
Direct X 11.1 11.1 11.1
AMD RapidFire Technology
AMD PowerTune Technology
AMD ZeroCore Power Technology ×

Radeon、そしてクラウドゲーミングといえば、ソニー「プレイステーション 4」にもつながるキーワード。クラウドゲーミング時代への進歩が着々と進んでいるようだ。