しなの鉄道は27日、北陸新幹線金沢開業と同時にJR東日本から経営を引き受ける長野以北並行在来線について、路線名を「北しなの線」と発表した。

写真はしなの鉄道線を走る115系電車

現在のJR信越本線長野~直江津間は、2014年度末に予定される北陸新幹線金沢開業を受けて経営分離され、新潟県内の区間(妙高高原~直江津間)はえちごトキめき鉄道「妙高はねうまライン」に。長野県内の区間(長野~妙高高原間)はしなの鉄道が経営を引き受ける。

長野以北並行在来線の路線名については、昨年11~12月に公募され、計2,437通の応募があったという。これをもとに、今年2月の長野以北並行在来線路線名選定委員会にて路線名の候補を選定。今月27日に行われた取締役会にて、「北しなの線」に決定した。

なお、「北しなの線」となる長野~妙高高原間に関して、昨年発表した「長野以北並行在来線経営基本計画」によれば、現在のしなの鉄道線(軽井沢~篠ノ井間)と一体で運営し、車両の検査および修繕もしなの鉄道線車両基地(戸倉駅・屋代駅構内)で一体的に行うという。豊野駅付近にしなの鉄道技術センターの派出所を設置して施設・設備の保守管理にあたり、豊野駅は長野~妙高高原間の途中駅で唯一の社員配置駅(直営駅)となる。

列車の運行については、長野~妙高高原間の折り返し運転を原則としながらも、しなの鉄道線との相互乗入れを検討するほか、長野~直江津間の直通運転についてもえちごトキめき鉄道と協議することに。JR飯山線の列車は長野~豊野間へ乗り入れることになるが、その条件についてはJR東日本と協議するとしている。