ビー・エム・ダブリューはこのほど、2013年の展望について詳細かつ具体的な見通しを発表した。好調だった昨年以上の販売台数をめざし、ニューモデルも多数登場させるなど積極的な姿勢が鮮明に。注目の電気自動車「i3」についても新たな発表があった。

写真は昨年のパリ・モーターショーで発表された「BMW i3 コンセプト」

同社では2013年も設備拡張を継続し、新技術と車両コンセプトのための投資も増額。2014年末までにおよそ25のニューモデルを投入し、このうち10モデルがまったくのニューフェイスとなるという。収益力と競争力の大幅向上をめざし、2007年から継続しているナンバー・ワン戦略にもとづくものだ。

数多く登場するニューモデルの中でも、ひときわ高い注目を集めている同社初の電気自動車「i3」については、2013年末までに市場に投入されることが明らかにされた。すでに数百台の予約注文を受けているという。

「i3」はCFRPとアルミを多用し、従来の電気自動車と比較して250~300kgにもおよぶ軽量化を達成。航続距離は150kmで、不足する場合はレンジ・エクステンダーによって走行距離を延ばすこともできる。その生産には独自の方法が採用され、生産に要する時間は従来の標準的車両の半分という高い生産性を実現している。

今回の発表では、2012年の実績としてモーターサイクル部門が販売記録を更新し、きわめて好調であったことや、グループ全体の従業員数が5.6%も増加したことなども発表された。ナンバー・ワン戦略は2020年まで継続し、2016年にBMW、MINI、ロールス・ロイスの3ブランド合計で200万台の自動車販売達成をめざすという。