パナソニックは3月26日、スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「SR-SPX3」シリーズを発表した。5.5合炊きの「SR-SPX103」と1升炊きの「SR-SPX183」の2タイプが用意されており、いずれも発売は6月1日。価格はオープンで、推定市場価格はSR-SPX103が110,000円前後で、SR-SPX183が115,000円前後。
パナソニックと三洋電機の技術を融合したスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「SR-SPX3」シリーズ。左が5.5合炊きの「SR-SPX103」で、右が1升炊きの「SR-SPX183」。いずれもルージュブラックとホワイトの2色が用意される |
2モデルとも、新開発の「Wおどり炊き」で米の甘みを最大限に引き出す炊飯器だ。Wおどり炊きは、炊飯時に2種類の方法で内釜内で対流を起こし、ムラのない加熱を行う方式。
2種類の方法のうちの1つは、従来より同社が採用してきた高速交互対流。高速交互対流は、底面に配置されているIHコイルと、底側面に配置されているIHコイルを交互に通電することで、米を躍らせる方式だ。
そして、もう1種類が可変圧力。1.2気圧の圧力をかけ高温で炊飯を行い、一気に1気圧にまで減圧することで大きな対流を起こし、かき混ぜるというものだ。この可変圧力は三洋電機の炊飯器が採用していた技術だ。パナソニックと三洋電機、2社の技術を融合したのが、今回搭載されているWおどり炊きということになる。
同社によると、Wおどり炊きは構想段階から実現まで3年半の歳月がかかっており、SR-SPX3シリーズは「やっとできた」製品だという。
SR-SPX3シリーズでは、スチームと可変圧力のタイミングや回数、温度などを細かくコントロールすることで、硬さや食感を炊き分けることが可能だ。さらに、米をブランドごとに炊き分ける「銘柄炊き分けコンシェルジュ」機能も搭載されている。
この機能は、「パナソニックスマートアプリ」のサービスとして提供されるものだ。利用するためには、Felica搭載、またはNFC対応のスマートフォンが必要になる。炊く米の銘柄をアプリ上で選択し、SR-SPX3シリーズにスマートフォンをタッチすることで、米の特性を最大限に引き出す火加減を実現できる。
現在、国内には300品種以上の米の銘柄が存在しているが、このうち、銘柄炊き分けコンシェルジュでは、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」など主要な銘柄10品種11種類に対応している。なお、ユーザーからの要望があれば、対応銘柄はさらに増やしていきたいとのことだ。
型番 | SR-SPX103 | SR-SPX183 |
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消費電力 | 1,210W | 1,400W |
炊飯容量 | 0.09~1L | 0.18~1.8L |
サイズ | W266×D338×H233mm | W292×D365×H267mm |
重量 | 7.3kg | 8.7kg |