国土交通省は25日、JR東日本が申請していた東北本線・仙石線の接続線整備について、鉄道事業法第3条の規定にもとづき、申請通り認可したことを発表した。

仙石線は直流電化

仙台近郊の東北本線は交流電化

JR東日本による申請の概要によれば、この接続線は仙石線沿線市町(石巻市など)への復興支援の一環として計画されたという。東北本線塩釜~松島間および仙石線松島海岸~高城町間において、両路線が接近する区間があり、ここに約0.3kmの接続線(塩釜~高城町間)を整備。仙台~石巻間の所要時間短縮と仙台圏域の公共交通ネットワーク向上を図る。

仙台近郊の東北本線は交流電化、仙石線は直流電化の路線だが、接続線を経由する仙台~石巻間の列車については、「気動車による直通運転」とのこと。同区間の快速列車は所要時間約60分となり、被災前と比べて10分程度短縮される。接続線の総事業費は約18億円で、工期は2013~2015年度。開業予定は2015年度中とされ、「仙石線陸前小野~高城町間運行再開と同時期開業」をめざすとしている。