シャープと日本IBMは25日、シャープのIT構造改革を共同で推進する目的で「戦略的パートナーシップを構築する」と発表した。
これに伴い、シャープおよびシャープシステムプロダクトが保有するエスアイソリューションズ(SIS)の全株式・合計51%を4月1日付けで日本IBMに譲渡し、日本IBMが子会社化する。合わせて、SISをシャープドキュメントシステムと再編統合し、新会社シャープビジネスソリューションを立ち上げる。
2001年に設立したSISは、主にシャープの情報システムの開発や保守、運用業務などを手がけており、設立時の出資率はシャープが40%、シャープシステムプロダクトが11%、日本IBMが49%だった。
今後は日本IBMが、シャープの生産・販売拠点における業務アプリケーションの企画、開発、保守業務やシステム運用等のアウトソーシング業務を、2013年2月1日から2023年3月31日まで約10年にわたり受託する。シャープは情報システムに関する戦略立案に特化し、ITコストの低減を図るという。