ソフトバンクは25日、ガンホー・オンライン・エンタテインメントの株式公開買付けを行うと発表した。ソフトバンクモバイルを通じてTOBを実施するなどして連結対象にする。ソフトバンクはガンホーとの資本関係を強め、オンラインゲーム、スマートフォンゲーム事業を強化していく方針。
ガンホー・オンライン・エンタテインメントの株主構成は現在、筆頭株主がソフトバンクBBで33.63%となる。第2位はガンホーの孫泰蔵会長の資産管理会社ハーティスで18.50%、第3位は同じく孫泰蔵氏の資産管理会社アジアングルーヴで14.49%と続く。
今回のTOBはソフトバンクモバイルが実施。アジアングルーヴから買い付けることで合意に達しており、TOB価格は1株あたり34万276円で、買付け上限は7万3400株となる。買付け上限の株数は出資比率の6.37%にあたる。TOBが成立した場合はソフトバンクグループがガンホーの40%の議決権付き株式を所有することになる。
また、ハーティス所有のガンホー株の議決権(18.53%)を孫正義氏が行使可能にする。これにより、ソフトバンク33.63%およびソフトバンクと緊密な関係の孫正義氏の持分をあわせ、52.13%を占めることになり、連結対象とする。さらに、ソフトバンクモバイルが実施するTOBの上限値を合算すると、ソフトバンクおよび孫正義氏のガンホーに対する議決権は58.50%となる。