21日に行われた「ガラスびんアワード2012 授賞式」の様子

日本ガラスびん協会は21日、東京會舘(東京都千代田区)にて「ガラスびんアワード2012 授賞式」を開催した。同アワードは、私たちの生活の様々なシーンで使用されるガラスびんについて、ガラスならではの独特のデザイン性に加え、優れた機能性や環境性を備えた商品を評価するとともに、各審査委員の個人賞などを設け多角的、総合的に優れたガラスびんを表彰するというもの。

リリー・フランキー氏と富永美樹氏により各賞を選出

ガラスびんアワード2012を受賞した「ニベアフォーメン リバイタライジング ローションQ10」(左)と「ニベアフォーメン リバイタライジング バームQ10」(右)

本年度は、今回で4回目となる審査委員長を務めたリリー・フランキー氏と、フリーアナウンサーの富永美樹氏により、「機能性・環境性・デザイン性」の3つの指標を中心に評価を行い、163エントリー・318本のガラスびんから「ガラスびんアワード2012」および各賞を選定した。

その結果、「ガラスびんアワード最優秀賞」に輝いたのは、ニベア花王の「ニベアフォーメン リバイタライジング ローションQ10」と「ニベアフォーメン リバイタライジング バームQ10」。ブランドイメージを大切にしながらガラスびんの特長を生かし、ガラスびんの可能性や近未来的なガラスびんのあり方を感じさせる商品であることが選出理由だという。

各賞は「GRAND KIRIN」「灘の生一本(灘酒研究会)」など

「機能優秀賞」は、麒麟麦酒の「GRAND KIRIN」。飲みやすく、開けた時の風味を強く感じる広い口部に加え、同容量のガラスびんの中では国内最軽量クラスとなる軽さ、そして、500ml缶と幅・高さをそろえた陳列しやすいサイズであるという点が評価された。

「環境優秀賞」は、灘酒プロジェクト8社(大関・菊正宗酒造・剣菱酒造・櫻正宗・沢の鶴・辰馬本家酒造・日本盛・白鶴酒造)の「灘の生一本(灘酒研究会)」。灘5郷8社による共同プロジェクトとして開発され採用されたエコロジーボトルは、軽量化も実現し環境に配慮した取り組みとして、今後も普及してほしい商品と評価された。

「デザイン優秀賞」は、サントリー酒類の「サントリーウイスキー響17年意匠ボトル2012<白鷺>」。多面体のガラスびんの側面全体にほどこされたデザインの美しさは、高度な印刷技術ゆえの傑作で、さらにプレミアム感が増している。飲み終わった後、飾っても美しいという点が選考理由となった。

機能優秀賞の「GRAND KIRIN」(左)、環境優秀賞の「灘の生一本(灘酒研究会)」(中)、デザイン優秀賞の「サントリーウイスキー響17年意匠ボトル2012<白鷺>」(右)

その他の賞としては、「リリー・フランキー賞」に大森屋「ぱりっうまギフト」、「富永美樹賞」にハウス食品「ハウス スパイスシリーズ」、「日本ガラスびん協会特別賞」に寺西化学工業「マジックインキ大型」とモロゾフ「モロゾフカスタードプリン」がそれぞれ受賞した。詳細は「日本ガラスびん協会 ガラスびんアワード2012 公式ページ」を参照のこと。