タレントで歌手の吉木りさ、漫画家の原哲夫らが22日、都内で行われた、アニメ『DD北斗の拳』の制作記者発表会に出席した。
テレビ東京系で4月2日から放送されるアニメ『DD北斗の拳』(毎週火曜日深夜1:40~)は、月刊コミックゼノンで連載中のギャグ漫画『DD北斗の拳』(漫画・カジオ)のテレビアニメ版。80年代に週刊少年ジャンプで連載された漫画『北斗の拳』(原作・武論尊、漫画・原哲夫)の初連載から30周年を記念して制作した同アニメは、戦争や自然破壊もない平和な現代のコンビニが舞台。内容は主人公のケンシロウやラオウら二頭身のキャラクターたちが、不器用ながらも必死に生きる日常を描くギャグコメディとなっており、原作の原哲夫がアニメーション・スーパーバイザーを務める。
同作の主題歌は、原作アニメ『北斗の拳』の初代オープニング曲であるクリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」を吉木りさ&ヒャダインがカバー。主題歌「シフトと時給と、ついでに愛をとりもどせ!!」を、ケンシロウ風の衣装でパワフルに歌い上げた吉木は、「原先生が聞いてると思うと緊張して、手が震えてしまった。ケンシロウになったつもりで歌ってみました」と話すと、原は「伸びやかな声で、『北斗の拳』が生き返ったみたいでうれしい。これから、30年頑張って下さい」と激励。「“アタタタタタタ”って言うのが難しかった」とレコーディングを振り返った吉木は、ケンシロウを「格好良いし、強くて頭も良くて、いざとなったら助けてくれるヒーロー。そんな人がいたら良いですね」と絶賛すると、原に「漫画ですから、いませんよ。見た目か性格かお金か、どれか削らないと」と突っ込まれていた。
また、会見には、吉木、原のほか大地丙太郎監督、声優の立花慎之介(ケンシロウ役)、関智一(トキ役)、一条和矢(ラオウ役)が出席し、原は「赤塚(不二夫)さん亡き後、何かやれないかと思って本当のギャグをやりたかった。大地さんには、お腹が痛くて涙が出るような笑いをお願いしてるので、弾けた作品になるのを楽しみにしてる。今後、新しい『北斗の拳』として確立していけたら」と期待を寄せ、大地監督は「原作ファンにも喜ばれて、子どもたちや新たに観た人も楽しめる作品になってます」と自信を持ってPR。同作では、初代ケンシロウを演じた声優の神谷明がリュウケン役で参加しており、一条は「神谷さんがものすごく笑ってくれるので、ムードメーカーになってます」とアフレコのエピソードを明かした。