英Financial Timesによれば、米Googleは腕時計型のスマートデバイスを開発中だという。同社X Labで開発中のGoogle Glassとは異なり、Android部門の下でより具体的な製品として検討されているようだ。なお、スマートウォッチについてはAppleとSamsungが開発中との噂が伝えられてきているが、FTによればGoogleの製品はSamsungのプロジェクトとは別物だという。
具体的な姿は不明だが、Google Watchについて現時点でいえるのは「Google Glassと並んで(Android)スマートフォンの周辺機器の1つとして検討されている」こと、そして「Google Glassよりもより現実的な製品として開発が進んでいる」ことが挙げられる。また、Google Watchが今夏までにリリースされると報じているメディアもおり、これが事実だとすれば今年5月上旬に開催されるGoogle I/Oでなんらかのアナウンスが行われるだろう。
Google WatchにGoogle Glassと、ここ最近になり「ウェアラブル・コンピュータ」と呼ばれるデバイスが急速に盛り上がりつつあるが、その背景の1つにはスマートフォンの機能向上が一段落し、特に先進国において新たな使い方を模索する成熟フェイズに入ったことがあるとみられる。1つの小さなデバイスにさまざまな機能を凝縮することで発展してきたスマートフォンだが、今度は逆に特定の機能のみを取りだして新たな使い方提案を行う方向に進みつつある。そのスマートフォンの周辺機器として注目を集めているのが「ウェアラブル・コンピュータ」というわけだ。この最新トレンドと今後の動向については、後ほどレポートで紹介させていただく。