オーディオテクニカは3月22日、低域再生を重視したヘッドホン「SOLID BASS(ソリッドベース)」シリーズのヘッドホン「ATH-CKS77X」「ATH-CKS55X」「AYH-CKS55XiS」「ATH-CKS55Xi」を発表した。

ATH-CKS77XとATH-CKS55Xは4月18日発売で、AYH-CKS55XiSとATH-CKS55Xiは5月16日発売。希望小売価格は、ATH-CKS77Xが8,925円、ATH-CKS55Xが5,040円、TH-CKS55XiSが5,670円、ATH-CKS55Xiが6,300円となっている。

「ATH-CKS77X」。カラーはブラック(左)、ブラックレッド(右上)、ホワイト(右下)の3色

重低音のパワフルな再生を特徴とするSOLID BASSシリーズ。今回発表されたATH-CKS77XとATH-CKS55X、およびその派生モデルは、2011年に発売された「ATH-CKS77」「ATH-CKS55」の後継モデルだが、その構造は従来モデルとは大きく変更されている。

従来モデルでは、重低音再生のためのSOLD BASSシステムとして「サブチャンバーメカニズムAR」と「2ポジションポスト」が採用されていた。

2ポジションポストとは、イヤーピースの位置を、通常のものと、より密閉度の高い位置の2つから選べるシステム。新モデルでも継続して採用されている。

一方、サブチャンバーメカニズムARは「エクストラチャンバーメカニズム」に変更された。サブチャンバーメカニズムARは、ハウジングの外側に空気室(チャンバー)を設けることで低域再生能力を高めるも機構。ハウジングの外側の空気室は、内側の空気室を拡張したものであるため、"サブ"チャンバーという名称が使われていた。新モデルでも従来同様に、2つの空気室が存在しているが、2つめの空気室は構造的に独立した専用設計となった。そのため、名称も"サブ"ではなく"エクストラ"(拡張)となっている。これにより、従来よりも密度の高い低域再生を実現している。

「ATH-CKS55X」「AYH-CKS55XiS」「ATH-CKS55Xi」のデザインは共通。ATH-CKS55XとATH-CKS55Xiでは、ブラックゴールド(左)、ブラック(中央下)、ブラックレッド(右下)、ホワイト(右上)の4色、AYH-CKS55XiSではブラック、ホワイトの2色が用意される

ATH-CKS77XとATH-CKS55Xの違いは、ATH-CKS77Xに不要振動を抑える切削アルミボディが採用されている点。また、ATH-CKS55Xは通常のインナーイヤーヘッドホンだが、ATH-CKS55XiはiPod/iPhone/iPad専用で、ATH-CKS55XiSは4極プラグに対応したスマートフォン用。それぞれ、着信応答や音楽再生、ボリュームコントロールなどが可能なコントローラーとコンデンサーマイクを搭載している。

ドライバーはφ12.5mmで、再生周波数帯域はATH-CKS55Xが5Hz~24kHz、ATH-CKS77Xが5Hz~25kHz。インピーダンスはATH-CKS55XiSのみ18Ωで、他は16Ωだ。最大入力はいずれも100mW。出力音圧レベルは、ATH-CKS77Xが106dB/mWで、ATH-CKS55Xが105dB/mWとなっている。コードはY型で、長さは1.2mだ。コードを除いた重量は、ATH-CKS77Xが約7gで、ATH-CKS55Xが約6g。