Appleは米国時間3月21日に「Apple ID」に対して二段階の認証プロセスを導入、そのFAQページが公開された。FAQサイトによれば、「Apple ID」を持つユーザーがよりセキュアな環境を手に入れるために二段階認証のオプションを選択することが可能だという。日本ではまだ未導入で、先行して米国、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドで導入されている。
具体的な認証方法についてだが、まず自身で管理している「Apple ID」を用いてサインインし、二段階認証のオプションを選択。従来の「Apple ID」に加え、SMSで送られてくる4桁の数字を入力する、というもの。また、別途14桁の回復キーが発行され、それを印刷するなどして保管しておくように促している。
昨今、サイバー犯罪者によって「Apple ID」の搾取が行われ、他のWebサービスや重要な情報を奪い取られる事件が表沙汰になった。よりセキュアな環境を提供するのはサービスを提供するものとして、手を打たねばならない重要事項なだけに、AppleもGoogle同様に二段階認証を導入するものとみられる。
なお、この二段階認証は自身で所有している“信頼できる”端末、例えばiPhone等を利用しSMSで4桁の確認コードを入力することになっているが、もちろん解除することも可能。だが、安全面を考えると設定しておく方がよりベターであろう。ちなみに、信頼できる端末には固定電話やVoIP電話を利用することは出来ないという。
日本をターゲットとしたサイバー犯罪も激化しているなか、日本でもいち早い導入を期待したい。