インターネットマーケティングリサーチのゲインは、この春から新生活を迎える若者の自動車に対する意識調査の結果を発表した。高級セダンやスポーツカーより低燃費な軽自動車を選ぶなど、経済性や環境性能の重視が鮮明となっている。
この調査は、アンケートサイト「Qzoo」を運営するゲインが、会員を対象に、「新生活を迎える若者に聞く車に関する意識調査」として実施。全国の20代の男女300名から回答を得た。男女比は男性50%、女性50%。
新生活で自動車を運転する予定があるか聞いた質問では、64%が「ある」と回答。興味深いことに男女の違いはまったくなく、どちらも64%となっている。地域区分では都市が57.8%、地方が73.7%で、依然として地方での交通手段は自動車が大きな役割を果たしていることがわかった。
車に求めるものでは、ベスト3が「価格」「低燃費」「安全性能」となっている。現代の若者は車にステイタス性を求めておらず、なるべく車にお金をかけたくない実態も浮き彫りとなった。ただし、走行性能や加速性能が4位、かっこいいデザインが5位となっており、趣味性の高い車を求める若者も決して少なくはないようだ。
さらに具体的な車選びについて聞いた質問では、「いつかは高級セダンやスポーツカーに乗ってみたい」は30%。一方、「積極的に軽自動車を選びたい」は61.3%となった。ここでも経済性重視の傾向が現れている。
車に関する質問ではないが、新生活で最も重要なことを聞いた質問では、「事故や災害に遭わないで安全に暮らすこと」が31%で1位となった。男女別では男性が35.3%、女性が26.7%となっており、意外にも男性のほうが安全重視の傾向が強いようだ。