ワコムは19日、液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」の発売と同日に、関係者向けのタッチ&トライイベントを開催。そこには、いちはやく同機種の使い心地を試したいクリエイターたちが訪れた。ここでは、イベントに足を運んだクリエイターたちの声を紹介する。
画素ピッチの細かさが魅力
アニメ「ギルティクラウン」キャラクター原案やsupercell、livetuneのCDジャケットイラストなどを描いたredjuiceは、タッチ&トライの感想として、開口一番、「今すぐにでもほしいですね」と発言。同氏はこれまでも液晶タブレットを使っていたが、「Cintiq 13HD」の画素ピッチの数値は素晴らしいと絶賛。既存の機種と比較して約半分程度の0.15mm×0.15mmという数値、そして実際の描線を見て、この機種であれば、なめらかな線画を描くことができると感じたとのこと。
また、これまで外部企業とのミーティングでは紙とペンで絵を描いていたとのことだが、「Cintiq 13HD」の登場によって、打ち合わせの段階でデジタル作画を行うことができるため、その場で決められることの幅が広がりそうだ、ともコメント。加えて、「Cintiq 13HD」はIntuos4以降のペンに対して互換性があるため、カスタマイズしたペンも使うことができるのは嬉しいと語っていた。
スケッチブックのように自由に使える
これまでゲームデザイナーを務め、現在はイラストレーター/キャラクターデザイナーとしてフリーで活躍するHIRONOXは、タッチ&トライを始めるや否や、「Cintiq 13HD」のスタンドを外し、縦向きに回転させて使用していた。この使い方は周囲のクリエイターの注目も集め、同じように使ってみる人もいた。
同氏は以前から、液晶タブレットをスケッチブックのように扱ってみたいと考え、既存のタブレット端末でも試してみたのだそうだ。しかし、「Cintiq 13HD」は描画環境としてのクオリティの高さが段違いで、かつ持ち運びができるので重宝しそうだと語っていた。また、同程度の液晶サイズの既存機種「Cintiq 12WX」は接続にコンバーターが必要だったが、「Cintiq 13HD」では専用ケーブル1本で接続が完了するため、ぐっと取り回しがしやすくなったとのことだ。