『クレイマー、クレイマー』(1979年)と『レインマン』(1988年)でアカデミー賞主演男優賞を獲得しているハリウッド俳優、ダスティン・ホフマンの21年ぶりの来日が決定した。

『カルテット! 人生のオペラハウス』はダスティン・ホフマンの初監督作品となる
(C) Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadcasting Corporation 2012

今回の来日は自身が初めて監督を務めた作品『カルテット! 人生のオペラハウス』のプロモーションを目的としたもの。ダスティン・ホフマンは同作について「飛行機の機内でこの作品の脚本を読み終えた時、妻が僕を見ていたんだ。目に浮かんだ涙を見て"どうして泣いているの?"と聞かれてね。私は普段泣いたりしない。非常に批評的だから。"これは、やらないといけない!"と思ったんだ」と語っている。また、「人生を強く生きるということ、それだけだ。与えられた人生はわずかな時間しかない。グズグズしないで今すぐ動こうということだよ」と、ダスティン・ホフマン自身が一番伝えたかったメッセージが込められているという。

『カルテット! 人生のオペラハウス』の物語の舞台は、引退した音楽家たちが暮らすビーチャム・ハウス。近く開かれる重要なコンサートの準備に追われているが、そこで穏やかに余生を送るレジー、シシー、ウィルフ。ところが、昔、野心とエゴで皆を傷つけ去っていったカルテット(四重唱)仲間で、大スターのジーンが新たな入居者としてやってくる。コンサートが成功しなければホーム閉鎖という危機を迎え、誰もが伝説のカルテット復活に期待を寄せるが、過去の栄光に縛られたジーンは歌を封印。果たして伝説のカルテットは再結成なるのか。キャストは、ダスティン・ホフマンのほか、マギー・スミスやトム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズらが出演する。

映画『カルテット! 人生のオペラハウス』は、4月19日より、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほかにて全国順次公開。