シャープは、米Qualcommに対する第三者割当増資の払込みが、当初予定の3月29日から遅れる見込みであることを発表した。

シャープは2012年12月4日に、Qualcommの100%子会社であるPixtronixとの間で、次世代MEMS(微小電子機械システム)ディスプレイの共同開発契約を締結。シャープの持つIGZO液晶技術とPixtronixのMEMSディスプレイ技術を融合することとしていた。

また、共同開発契約を推進するため、第三者割当増資を実施してQualcommから総額約99億円(1億2,000万米ドルを2012年12月3日の為替レートで換算した額)を調達する予定だった。この第三者割当増資の払込みは2回に分けて実施される予定となっており、1次払込みの期日が2012年12月27日、2次払込みの期日が2013年3月29日となっていた。

シャープでは、「第2次第三者割当増資を実施する条件の充足について協議が継続しており、会社法所定の手続き上、当初予定していた3月29日の期日に払込みを受けることができない状況」と説明している。

なお、Qualcommとの協議は今後も継続し、協議が整い次第、改めて伝えることとしている。