3月15日、日本マイクロソフト株式会社は、Microsoft初の"MSロゴ"を配した10.6型タブレット端末「Surface RT」の発売を記念して、代官山・蔦屋書店のAnjin(アンジン)にて発売記念レセプションを開催した。
レセプションに先立ち、日本マイクロソフト株式会社執行役常務コンシューマー&パートナーグループ担当の香山春明氏が「今日という日を迎え、非常にエキサイティング」と挨拶。
香山氏は挨拶の中で、先行して販売が開始されている米国を含む各国で様々なアワードを獲得していること、そして、日本国内でも好感の声が挙がっていることを告げ、Surface RTの販売に手応えを感じている様子だった。
また香山氏は、日頃プライベートの"オフ"の時に実際に本機を使用しており、そのようなシチュエーションで"ちょっと仕事"をする、つまり"オン"の時にも、このSurface RTは適していると語った。
また、マイクロソフトコーポレーションジェネラスマネージャーでSurface and Windows Hardware Sales and Marketing担当のブライアン・ホール氏も日本に駆け付け、Surface RTが有する機能・性能が他のタブレットとは一線を画す"プレミアム・タブレット"であると自信を漲らせていた。
ブライアン氏による実機を用いたデモンストレーションは、Surface RTの外観上の美しさに加え、機能美を訴求したものだった。
例えば、キックスタンドを展開し机上に置いた際に画面が見やすいとされる22度の角度になること、背面のカメラは22度の角度を考慮した位置に設置されていることなど、「末永く愛して使い続けてもらえるハードウェア」に仕上がっている。
また、Flashのサポートも魅力の1つと強調。「息子のパスワードを知っていることは内緒でね」と冗談めかしながら、ブライアン氏は家族でこのSurface RTを日常的に使用していることも明かし、デモンストレーションでFlash対応のゲームアプリがスムーズに動く様子を披露した。
また、USB 2.0ポートの搭載で、他のタブレットにはないSurface RTならではの拡張性の高さをアピール。デジタルカメラで撮影した写真をプレビューする、出先で書類をすぐにプリントアウトしなければならない、といった場合でもケーブルを繋ぐだけで解決するなど、Windows周辺機器が使えるメリットを披露した。
アニメーション「攻殻機動隊ARISE」とSurface RTが夢のコラボレーション!
プレゼンテーション終了後、スクリーンには「攻殻機動隊ARISE」の映像が投影。何と作中の小道具としてSurface RTが登場することが明かされた。
登場人物の草薙素子がさりげなくSurface RTを取り出して操作する……なんていうシーンも存在するかもしれないとのこと。
その流れを受け、同作の総監督・キャラクターデザインを務める黄瀬和哉氏、シリーズ構成・脚本を担当した冲方丁氏、「僕は攻殻機動隊とは関係ないのですが……」と笑う漫画家の江川達也氏がゲストに登場。
軽妙なプレゼンテーションを行ったブライアン氏の4名で「デジタルとアナログの共存」をテーマにトークセッションが行われた。
根っからのアナログ人間と自身を分析した黄瀬氏は「どうも液晶画面に触るというのが怖くて」とSurface RTに触れた時の印象を語り、冲方氏は「是非欲しい! 外での仕事と内での仕事の垣根を取り払ってくれる存在になる」とその可能性に魅力を感じていたようだ。
また、「触った瞬間から欲しかった。ちょうどいい大きさだしタブレットでありながらキーボードもあるのがいい」と、終始Surface RTの獲得をアピールしていた江川氏。その熱意が伝わってか、セッション終了時にゲストの3人にSurface RTがサプライズプレゼントされた。
マイクを持つのは「デジタルでできることが多すぎて、やりたい事が追いつかない」と語る江川氏 |
ブライアン氏からサプライズでSurface RTをプレゼントされるゲストたち。心から喜んでいた姿が印象的だった |
写真は左から黄瀬和哉氏、冲方丁氏、香山春明氏、ブライアン・ホール氏、江川達也氏。今後Surface RTが我々の生活をどのように変えてくれるのか。どう「ハマり」どう「繋がる」のか、今後の動向に注目したい |
「ハマる、タブレット。」は、国内版Surface RTのキャッチコピーだ。今後Surface RTが我々の生活をどのように変えてくれるのか。その活用シーンを選ばないSurface RTの詳細な内容については、後日追ってお届けしたいと思う。どう「ハマり」どう「繋がる」のか、今後の動向に注目したい。