サイン入りマイクのプレゼントが拒否されたアクセル・ローズ。彼らしいといえばらしいが、この謝罪で許すなら逆に相当なファンである (C)BANG Media International

米ロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズのフロントマンであるアクセル・ローズが投げたマイクがファンを直撃し、これが訴訟問題に発展している。

3月9日に、オーストラリアのパース・アリーナで行われた同バンドのライブ終盤で、アクセルが観客に向かって投げたマイクがその場にいたダレン・ライトに直撃し、前歯2本を損傷。口の中に怪我を負ったという。ダレンの怪我が完治するには、治療費に5,000ドル(約48万円)もかかるため、治療費を請求するため法的措置に乗り出したところだと話している。

「客席ではまぶしい光と閃光で何も見えなかったんです。気付いた時には、口の辺りが麻痺していましたよ。最初は殴られたのかと思いました。ショックが大きかったので、状況を把握するのに数秒かかりましたね。口の中に歯のかけらがあるのが分かりました。そしたら誰かが私の足の上に乗っかって来て、マイクをつかんだんです。まさかアクセルが意図的にしたことだとは思いませんが、私に向かって直撃したのは事実です。コードレスのマイクって軽くはないんですよ。この程度の怪我で済んだことに驚いているくらいです。少なくとも、歯を治すために誰かに払ってもらいたいものですね」

今回の訴えを受けて同バンドのツアー・プロモーターのアンドリュー・マクマナスは、ダレンの携帯電話に今回の事故について謝罪した上、アクセルのサイン入りマイクをプレゼントするという内容のメールを送っているが、ダレンさんはその申し出を断ったという。

「実際問題、マイクをもらっただけで私の歯が治るとか治療代に十分だとは思えませんね。私は4人の子どもを持つ父親で、ここパースで家族は私の収入だけを頼りに暮らしているんですから」

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