ヤマハは3月14日、AVレシーバー「RX-V475」「RX-V575」を発表した。発売は4月上旬。希望小売価格は、RX-V475が52,500円で、RX-V575が63,000円。
2モデルは、2012年4月に発売した「RX-V473」「RX-V573」の後継機種。RX-V475が5.1chで、RX-V575が7.1ch構成となっている。
新機種では、HDMI端子が従来の入力4系統/出力1系統から、入力5系統/出力1系統に増やされている。フロントパネルに装備されている「HDMI5」端子は、MHLとの兼用だ。HDMI端子は、CEC、3D信号伝送、ARC、4K信号に対応しているが、アップスケール機能は搭載されていない。
HDMI以外の入出力端子は、D4を省略。コンポーネント×2/コンポジット×5の構成となっている。音声入力は、光×2/同軸×2のデジタル音声入力に、RCA×3/ステレオミニジャック×1のアナログ音声入力を装備する。
出力は、RX-V575でサブウーファーアウトが従来の1系統から2系統に増やされているほかは、コンポーネント×1/コンポジット×1のモニター出力、コンポジット×1のAVRECOUT、スピーカー出力×1、ヘッドホン出力という構成で、従来機から変更されていない。
USBとネットワーク端子は、それぞれ1系統装備する。ネットワーク機能専用アプリ「AV CONTROLLER」を利用することで、スマートフォンやPC内の音楽のストリーミング再生や、インターネットラジオの聴取を手軽に行うことができる。AV CONTROLLERは、iPod touch/iPhone/iPad/OS 2.1以上を搭載したAndroid端末から利用できる。
また、同時発表されたオプションの「YBA-11」を利用すれば、Bluetooth機能も利用できる。YBA-11は5月発売で、希望小売価格は8,400円。YBA-11は同軸デジタル音声入力端子に接続るBluetoothレシーバーだ。Bluetoothのバージョンは3.0で、SBC以外に、apt-Xコーデックも利用可能だ。
USBとDLNAでの再生では、従来機は24bit/96kHzまでにしか対応していなかったが、新モデルでは、FLAC/WAV形式での24bit/192kHzにまで対応する。MP3、WMA、MPEG-4 AAC形式の場合は、従来と同様に24bit/96kHzまでだ。
パワーアンプの定格出力は、各ch115W(1ch駆動時)。RX-V575のサラウンドバックchは、バイアンプ用、またはZONE機能用として使用することもできる。
対応している音声フォーマットは、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus、Dolby Digital、DTS-HD Master Audio/DTS-HD High Resolution Audio/DTS Express/DTS/DSD 6ch/PCM 2ch-8ch/AACだ。
同社のAVレシーバーの特徴であるシネマDSPも搭載。17のプログラムを利用できる。また、高さ方向の音場を再現する3Dモードにも対応。5.1chのスピーカーで、3Dモードを利用するためのVPS(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)機能も搭載している。