すべておまかせの「プレミアムオート PRO」で写真上級者になる

最近のコンデジは多機能モデルが多く、結局、どのモードを使えばいいかが分からずにプログラムAEで撮影してしまった…などという経験はないだろうか。ZR400なら、撮影モードを「プレミアムオート PRO」に合わせておけば心配無用だ。

撮影前から状況判断を行い、撮影時、そして撮影後にも画像を自動処理。多数の組み合わせから理想の1枚を創り出してくれる。これで逆光や夜景、フラッシュ発光、マクロなどもカメラまかせで失敗せずに撮れる。

人物撮影の場合は、顔認識機能によって顔を認識、人物メイクアップで肌を明るく、滑らかに表現。肌に不自然なテカリが出た場合はそれも抑えてくれる。さらに逆光と判定した場合、適正な明るさに補正される(オリジナル画像を見る)

こちらは通常のプログラムAEで撮影したカット。顔色が悪く、発色も地味な感じがする。背景右に見える木々の緑の発色も違っている。「プレミアムオート PRO」は、このように同時に複数の要素を補正してくれるのが特徴だ(オリジナル画像を見る)

完全な日陰に人物を入れての撮影。通常なら明るい背景に露出が合い、木の部分はアンダーになるのだが、人物が認識されたため、こちらが適正露出となり、肌色も健康的な発色になった(オリジナル画像を見る)

「プレミアムズーム」で25倍まで大接近できる

コンパクトデジタルカメラの弱点の1つは、レンズ交換ができないことだ。しかし、ZR400はそれをデジタル処理で補っている。もともと光学12.5倍ズームなので、35mm換算で24mm~300mmという広い範囲をカバーしているのだが、「ワイドショット」機能を使えば広角側は14mm/18mm相当に拡張され、「プレミアムズーム」機能で望遠側は600mm相当まで対応する。

「ワイドショット」は画像を合成するので動く被写体に弱く、「プレミアムズーム」も連続画像を重ねているため光学ズームに比べれば解像度が劣る。しかし実際に使ってみると、どちらも非常に実用的な機能で、交換レンズがなくてもここまで撮れるようになったのかと思わせてくれた。

24mm相当の超広角。これ以上の広角が必要なることは珍しい(オリジナル画像を見る)

100mm相当の望遠。近付けば自然なボケが得られる焦点距離だ(オリジナル画像を見る)

300mm相当の望遠で撮影。手ブレ補正機能があるので安心して撮れる(オリジナル画像を見る)

600mm相当のプレミアムズームで撮影。等倍表示で見ると解像度が甘くなっているが、SNSにアップしたりハガキサイズぐらいにプリントするなら、まったく問題のないレベルだ(オリジナル画像を見る)

「ワイドショット」を使えば18mm相当と14mm相当の超広角撮影ができる。18mmは2回の撮影で済むが、14mmの場合はカメラを上下左右に動かして撮るため結構手間がかかる

通常の24mmで撮影した画像。正面に見えるのは江ノ島である(オリジナル画像を見る)

「ワイドショット」を使って撮影した広角18mmの画像、波が動いているのだが、つなぎめはまったく分からない(オリジナル画像を見る)

「ワイドショット」の広角14mm相当。撮影に時間がかかったせいか、波のつながりが不自然なところも見える。波以外のつながりは見事で、複数枚の画像を合成したようには見えない仕上がりだ(オリジナル画像を見る)

「スライドパノラマ」の連続合成機能で360度パノラマ写真を撮影。この機能では、顔や動いている被写体をカメラが自動的に避けながら合成する機能があるため、つなぎ目が目立たない(オリジナル画像を見る)

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