米Microsoftは11日 (現地時間)、Windows 8/Windows RTの「Internet Explorer (IE)10」のFlashサポートを見直し、全てのスタイルにおいてデフォルトでFlashコンテンツの再生を可能にすると発表した。12日からWindows Updateを通じたIE 10のアップデート提供を開始するという
Windows 8/Windows RTのIE10にはFlashプレイヤーが組み込まれていたが、Windows 8スタイル (Metroスタイル) UIのIE10ではMicrosoftが作成するCV (Compatibility View)リストに掲載されたWebサイトのFlashコンテンツに再生が制限されていた。この制限はセキュリティ維持とプライバシー保護、そしてWindows 8スタイルでMicrosoftが目指すユーザー体験の実現を目指したものであり、「Flashコンテンツを提供する主要なサイトのほとんどが、タッチ操作対応、パフォーマンス、バッテリー消費でWindowsのユーザー体験互換を実現していることが過去数ヶ月のテストで明らかになった」(IE担当グループマネージャーのRob Mauceri氏)ため、Flash再生サポートを見直すことにした。
アップデート後、Windows 8のデスクトップ・モードのIE10では全てのサイトのFlashコンテンツを再生できる。Windows 8のWindows 8スタイルのIE10、Windows RTのIE10 (Windows 8スタイル/デスクトップ)も基本的にFlashコンテンツを再生できるようになるが、一部制限が設けられる。これまでとは逆に、互換性に問題のあるサイトのCVリストを用意し、それに掲載されたサイトでのFlashコンテンツ再生のみブロックする。Windows RTのデスクトップモードのIE10については、Windows RT向けに提供されていない他のプラグインへの依存がCVリストでサイトがブロックされる主な理由になるという。
Windows 8 | Windows RT | |
Windows 8スタイル | CVリスト上のサイトのみブロック | CVリスト上のサイトのみブロック |
デスクトップモード | 全てのサイトで再生可能 | CVリスト上のサイトのみブロック |