昨日3月10日に大相撲の春場所が開幕しました。1月場所で全勝優勝し、初めて東の横綱となった日馬富士。横綱・白鵬は巻き返すことができるのか、注目です。
ところで、横綱をはじめとする力士のお給料ってどうなっているのでしょうか? 野球やサッカーなどと同じように年俸制なのでしょうか? お相撲さんの給料はどうなっているのか調べてみました。
力士の給料は月給制
日本相撲協会によると、力士の給料は一般のサラリーマンと同じように月給制となっているそうです。日本相撲協会から力士に支払われている基本的な月の給与は以下のとおりです。
横綱……282万円
大関……234万7,000円
関脇・小結……169万3,000円
幕内……130万9,000円
十両……103万6,000円
2013年3月現在では、力士の月給はこのようになっているそうです。また、優勝賞金は幕内が1,000万円、十両が200万円、幕下が50万円、三段目が30万円となっているそうです。
月給以外にもさまざまな手当てがある
また、現在は詳細な金額は公表されていませんが、力士には「本場所特別手当」などの手当てが支給されています。
かつて公表されていた、大相撲の規則などをまとめた『日本相撲協会寄附行為施行細則』によると、本場所特別手当は横綱、大関、三役の力士に支給されるもので、本場所ごとに年間6回支給されます。1996年(平成8年)に公表された日本相撲協会寄附行為施行細則に記載されていた金額は以下のとおりです。
(※日本相撲協会に伺ったところでは、手当などの詳細については公表しておらず、また過去のデータに基づいて推測された金額についても、確認・監修は行っていないとのことです。そのため、今回提示した金額については、あくまで過去の公表数値を参考にして、執筆者が推測したものとなっています)
横綱……20万円
大関……15万円
関脇・小結……5万円
11日以上、取組に出場した場合は全額支給されますが、6-10日間の出場だと3分の2、5日間以下は3分の1の支給になるとのことです。横綱を例にすると、本場所すべてで11回以上出場すれば年間120万円の支給額になりますね。
また、日本相撲協会寄附行為施行細則には、「力士褒賞金」と呼ばれる手当ても記載されています。これは十両以上の力士に場所ごとに支給されるもので、成績によって上下するもので、成績が上がれば上がるほどその金額も高くなります。いわゆる「能力給」のようなものです。
力士褒賞金には地位ごとに最低支給標準額というものが設定されています。最低支給標準額は、
横綱……150円
大関……100円
幕内……60円
十両……40円
となっています。支給額はこのままの額ではなく、一定の支給割合をかけた金額が支払われることになっています。現在の支給割合は4,000倍といわれていますが、平成8年の日本相撲協会寄附行為施行細則に記載されたものは2,500倍となっていますので、横綱の場合は、最低でも150円×2,500=37万5,000円が当時支払われていたことになります。
大相撲の力士には、懸賞金や後援会のご祝儀などを除くと、基本的にはこういったお金が支払われているとのこと。これらを参考に年間で計算すると、横綱でも数千万(優勝賞金を除く)ほどになります。ほかのスポーツのトッププレーヤーが年俸だけで何億円ももらっていることを考えると、意外と少なく感じますね。
(貫井康徳@dcp)
(※3月22日に記事の大幅な削除を行いましたが、25日に再度加筆修正いたしました)