iPhoneのビデオ通話機能「Facetime」を使ったことのある人は多数派なのか、少数派なのか。マイナビニュースではiPhoneユーザー300人を対象に「iPhoneのFacetimeに関するアンケート」を実施、いつ、どんなときに、誰と利用しているのかなどを調べてみた。
まず、最初にFacetimeを使ったことがあるかどうかについて聞いたところ、使ったことが「ある」と回答したのは、わずか25.3%だった。「ない」と回答した人は74.7%に上り、iPhoneユーザーの4人に3人は一度も使ったことがなかった。
次に使ったことのある人に使用頻度について聞いたところ、「1回もしくは何回か使った程度」と回答した人が52.6%と最も高くなり、使ったことがある人でも常用されていないことが明らかになった。
使っている人でも、「1カ月に1回程度利用する」が30.3%、「2週間に1回程度利用する」が9.2%、「1週間に少なくとも1回は利用する」が7.9%となり、Facetimeは日常的に頻繁に利用されている機能とはいいがたいようである。
利用する際の通話相手として最も多いのは、「友人」が47.2%、ついで「家族」が36.1%となり、両者を併せて8割強を占めるにいたった。利用する場所は圧倒的に「自宅」が多く、91.7%だった。
さて、Facetimeはあまり使われていないさびしいサービスであると位置づけられてしまったが、使われないのはどうしてなのだろう。
理由について、自由回答形式で聞いてみると、答えはおおよそ5つに分類できた。「必要ない」「機会がない」「相手がいない」「使い方がよくわからない」「(存在そのものを)知らない」に相当するものに分けられた。
このうち最も多かったのが「必要がない」という回答で62人が同様の答えだった。では、なぜ必要ないのだろうか。回答に付随する言葉を拾っていくと「通常の電話で済む」「映像を見ての通話は恥ずかしいし必要ないから」などといった回答があった。
こうした言葉で補うと、「必要がない」という回答は、「電話で十分、顔を見て話したい相手はいませんから」というメッセージに置き換えられるような気がする。というよりも、深く考えずに、Facetimeを使うのか否かというテーマは、まさに、「あなたには相手の顔を見ながら電話したい人がいるのか」という質問にすぎないのだ。
今回の調査結果では「そんな人いない」というのが大半だったわけだ。結果をみると、なんだかさびしいなあ、とも思えてしまうが、よく考えたら、筆者自身もそんな相手などいなかったのである。相手の顔を見ながら話したい相手、そんな人がいたらいいのになあ……。
調査時期:2013年2月8日~2012年2月10日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:300件
調査方法:インターネットログイン式アンケート