歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助、片岡亀蔵、中村獅童が7日、翌日から東京・赤坂ACTシアターにて上演される『赤坂大歌舞伎』の公開リハーサルを行った。
同公演は故・中村勘三郎が2008年、2010年に行い、伝統芸能としての歌舞伎を継承しながらも現代、そして世界に通じる演出で話題となった。演目の『怪談乳房榎』は三遊亭円朝の怪談噺がもととなっており、早替りや本水を使った演出が見どころ。勘九郎は「父が愛して大切にしてきた演目ですから、またここでできるということでありがたい気持ちでいっぱいです」と感謝の気持ちを伝え、「お客様が来ていただいてこそできることなので、日々怪我のないように一生懸命努めたいと思います」と意気込みを語った。
また、4月末に第2子が産まれる予定の勘九郎。性別については、「分かっているんですけど、まだ言わない(笑)。楽しみにしていてください」と明かさず、「今、弟の存在というのが自分にとってすごく大きい。兄弟というのは男でも女でも、2人いるというのは心強いですから」と我が子、弟・七之助への思いを語った。幼少期、父の同演目の演出に夢中になり、シャワーで真似ることもあったという勘九郎と七之助。勘九郎は、父と今の自分を重ね合わせ、「私たちが父に憧れていたように、息子にも憧れられるような存在にならなければいけないなというプレッシャーもありますし、やってやろうという気にもなります」と意欲満々だった。
勘九郎の明るい話題に続き、報道陣からは七之助、獅童の"熱愛"にも質問が飛んだ。一般女性と交際中の獅童は、再婚の予定を聞かれると「ないです、ないです。絶対ないです」と否定し、「これから新しい歌舞伎座もできますし、一段落つくまでまだまだ一生懸命やらないといけないことがたくさんありますので」と語り、さらに「ないです」と念押し。一方、こちらも一般女性との交際が報じられている七之助は、「隠してないので全然言ってもいいんですけど」と交際が順調であることを匂わせつつ、「これ言うとこれが見出しになるんでね。ちゃんと宣伝してくれなくなっちゃうんで、今日は言いません。この間、痛い目見たんで」と多くを語らなかった。