電気通信事業者協会(TCA)は3月7日、2013年2月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数ではソフトバンクが首位となった。また、PHSではウィルコムが累計500万契約の大台を突破。UQコミュニケーションズも累計400万契約の大台に乗せた。

ソフトバンクは25万5,300増で、累計契約数は3,181万8,900契約となった。同社の月間純増数が20万件を超えるのは、これで20カ月連続。iPhone/ iPadをはじめとするiOS端末の人気に加え、「HONEYBEE 201K」(京セラ製)などのスマートフォンも好調な売り上げを見せている。また、学生とその家族を対象にした新キャンペーン「ホワイト学割with家族2013」も好評とのこと。

2位のKDDI(au)は21万2,700増で、累計契約数は3,719万7,400契約となった。2月5日には「INFOBAR A02」(HTC製)の発売を開始し、iPhone 5とともに堅調に売れている。また「auの学割は3つのゼロ円!」をキーワードにした割引キャンペーンなども純増に寄与しているとみられる。

3位のNTTドコモは14万3,400増で、累計契約数は6,111万8,600契約。1月は純減を記録したが、2月は純増に反転させた。2月9日に発売を開始した「Xperia Z」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)の売り上げが好調で、純増数を牽引している。2月18日には、高速データ通信サービス「Xi」の契約数が1,000万件を突破したことを発表した。

携帯電話全体としては61万1,400契約増で、累計契約数は1億3,013万4,900契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 143,400 61,118,600
KDDI(au) 212,700 37,197,400
ソフトバンクモバイル 255,300 31,818,900
イー・アクセス - -
携帯電話総計 611,400 130,134,900

NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ 1,600 55,400
KDDI(au) -1,600 21,900
ソフトバンクモバイル -2,900 86,900

PHSではウィルコムが46,800増で、PHS全体で累計503万3,700契約となった。同社では3月7日より、全国のウィルコムプラザにて「iPhone 4S(16GB)」の取り扱いを開始した。iPhoneとのセット販売で、PHSの販路拡大を図る。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 46,800 5,033,700
PHS総計 46,800 5,033,700

無線ブロードバンドサービス(BWA)のUQコミュニケーションズは4万8,600増で、累計403万3,100契約。同社では2012年2月に200万契約、2012年7月に300万契約に達しており、2013年2月に400万契約を突破した。

グループ 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 48,600 4,033,100