俳優の佐藤健が、累計270万部を突破した人気コミックを原作とした映画『カノジョは嘘を愛しすぎている』(12月公開)で主演を務めることが決定し、ヒロインには約5,000人の中から選ばれた大原櫻子が起用されることが7日、明らかになった。

映画『カノジョは嘘を愛しすぎている』に出演する佐藤健(左)と大原櫻子

同作は、『僕は妹に恋をする』や『僕の初恋をキミに捧ぐ』などで知られる青木琴美の同名漫画の映画化作品。音楽業界を舞台に、25歳の天才サウンドクリエイター・小笠原秋と、普通の女子校生・小枝理子の年の差恋愛を描き、突如スターへの階段を駆け上がる天性の歌声を持つ理子をはじめ、華やかに活躍するクリエイターたちが音楽作りの過程でどのように悩み、楽曲を生み出していくのかという"ビジネス"としての音楽もリアルに映し出している。

主人公・小笠原秋を演じる佐藤は、「もともと自分自身、音楽が大好きでアーティストの方々への憧れもあったので、今回の役は本当に楽しみです」と3月中旬からスタートする撮影を心待ちにしている様子。プライベートや映画『BECK』(2010年)でもギター経験はあるものの、本作でベースに初挑戦し、作曲シーンにも挑んでいる。共演の大原との初対面で弾き語りを聴いた時のことを、「本当にすばらしくて鳥肌が立ちました。とにかく声が良い!」と絶賛し、「誠実で純粋で何も染まっていない感じが理子にぴったりだと思います」と語っていた。

本作のヒロイン発掘を目的とした「リコを探せ! オーディション」は、2012年3月末から6月にかけて参加者を募り、6月末から2013年1月中旬までの間に書類審査、対面審査、歌唱審査、演技審査などが行われた。その約5,000人の中で圧倒的な歌唱力が決め手となったという大原は、学校で友達から「『カノ嘘』のヒロインがさく(大原のあだ名)にぴったり!」と言われたのがきっかけで応募。オーディション通過の知らせを聞いた瞬間を、「"無"でした」と振り返り、「その後徐々に『友だちにきっかけをもらってオーディションを受けて受かった』という巡りあわせに感謝しました」と次第に実感が芽生えてきたようだ。

撮影は3月中旬から5月中旬まで行われる予定。監督は、『タイヨウのうた』(2006年)でデビュー直後のYUIを起用しスターダムに押し上げた小泉徳宏が務める。